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MAGNOM(マグナム) マグネットフィルター

mini,midi,max
    
  • 圧損ほぼゼロ、目詰まり・再流出ゼロ!
  • 従来のカートリッジフィルター等の下流設置で、ろ紙寿命延長
  • 特殊な内部構造による磁石配列
  •     
    装置のメンテナンス頻度の低減や性能維持には欠かせない次世代のマグネットフィルター。
    その実績は、航空機スーパーカー風力発電装置にも及びます。「実績レポート」ご参照下さい。
    概要
    特徴
    ・微粒子の除去が可能
    マグナムは、磁石を用いたフィルターの為、カートリッジフィルターのようなろ紙やメッシュを使ったフィルターでは取り切れない細かな磁性粒子(submicron:サブミクロン10μm~ 0.07μm)を捕捉することができます。
    捕捉可能粒子径について一例として「追加情報・放電加工機」の実証レポ-トご参考下さい。
    ・目詰まりしない
    磁石を特殊なプレートで挟み込むその構造から、鉄粉の捕捉エリアで流路を塞ぎません。その為、細かな粒子を捕捉できるにもかかわらず、目詰まりを一切起こしません
    また目詰まりを起こさないため圧損も起きる事がなく、 例え、捕捉できる容量が限界を迎えても、装置の稼働を妨げません。
    捕捉されたコンタミの様子
    捕捉されたコンタミの様子
    ・強力な捕捉力
    磁石をヨークプレートで挟み込んで、磁束を高めていますので、単純なマグネットに比べ、鉄粉の捕捉力に大きな差が生まれます。
    従来型のマグネットフィルターはマグネットに近い液体からしかコンタミを捕捉できませんが、マグナムは液から効率よく鉄粉などを取り除きます。
    ・再流出しない
    捕捉されたコンタミは流路とは別の強力な集積エリアに溜められます。通常のマグネットフィルターに起こりうる、 磁石から遠くなるにつれて磁力が弱まってしまい(逆二乗の法則:例えば光源から離れると暗くなる)一度捕捉されて固まったコンタミが塊のまま再流出するという危険な現象が一切起きません。
    構造
    マグナム 構造イラスト

    図は内部コアの模型図です。
    集積ゾーンはヨーク鉄となるプレートに挟まれており、強力な磁束を生み出します。また、集積ゾーンと流路は完全に独立しているため、コンタミが溜まっても流路を防ぎません
    また、防がないということは、コンタミが流れにさらされる事も起きませんので、再流出が起こりません
    この構造が、機器に重大なダメージを与えるサブミクロンのコンタミを捕捉しながらも、新たな機器トラブルの原因となる、目詰まりや再流出を起こさないのです。
    圧損が生じない?

    通常メッシュフィルターの場合
    通常、流体システムの汚染微粒子を捕捉するため通常メッシュフィルターでは、物理的な性質上、目を細かくすれば、ろ過抵抗が大きくなるため圧力損失(ろ過圧力ΔP)が増大します。
    さらに処理量が増加するに従って圧力損失も比例して増加してゆきます。捕捉できる処理量の限界(飽和)を超えると一度捕捉された汚染微粒子がろ材から脱離(再飛散)し流体中に滞留するようになります。
    フィルタ-メッシュの限界 通常フィルター
    ΔPが増大通常メッシュフィルター

    圧力損失(ΔP:Delta-P)が出ない理由
    「マグナム」インラインフィルターが圧力損失(ΔP:Delta-P)をほとんど生まないことは、綿密に計画されたテストによって裏付けられています。
    テストは2002年8月に、イギリス リバプール・ジョン・ムーア大学の先端製造技術&トライボロジー研究所の M.N.Morgan博士の主導で行われました。 
    マグナム構造イラスト3
    磁束プレ-ト
    通常フィルター この解析データが、マグネットコアを流れる液が集積ゾーンで起こす屈析(コンタミが集積される方向)とフローチャンネルで流れが形成される状況を明らかにしています

    テストの方法と結果
    カトリッジフィルターと「マグナム」を直列に設置し、その入り側と出側に圧力計を配置
    2つの圧力計に現れる圧力差を測定する(この時の送液ポンプの停止時圧力は5barに設定)
    カートリッジフィルターに汚れが集積し交換時期にきた時の圧力損失=3bar(43.5psi)
    この間の流量変化は、当初の30L/分が終了時には14L/分に低下していた。
    「マグナム」のこの時の圧力変化は0.15bar(2psi)にとどまり、流量変化はほとんど見られなかった。
    この解析データは、油圧作動油を200L/分循環させた装置で取られました。
    フローを示す矢印に赤色がないということが、作動油の流れを阻害する要因が最小限に押さえられているという事を示しています。
    マグナム構造イラスト3

    特殊構造によるメカニズム
    「マグナム」マグネットインラインフィルターが圧力損失をほとんど生まない秘密は、その特許の磁束プレート構造にあります。
    マグナム構造イラスト3
    2枚1組で構成されたメタルプレートはそれぞれが、NおよびS極に磁化されており、液が流れるチャンネルを挟んでは、NないしS極同士になり、反発し合う構造となっているため、液に浮遊する磁性物は、NとSに挟まれたコンタミ集積ゾーンに引き寄せられて捕捉され、チャンネルに溜まることがないのです。 
    また捕捉された汚れは集積ゾーンに抱き込まれてしまうので、下流に再流出することもないのです。
    微粒子を捕捉したマグナムコア
    「マグナム」最大の特徴
    「マグナム」マグネットインラインフィルターはどのモデルでも、それが最大限の汚れを捕捉した時点でさえ、流体の圧力損失(ΔP)をほとんど生まないというのが最大の特徴の一つです。
    この特徴によって、高粘度の潤滑油を循環させる大型のトランスミッションや、油圧作動回路の保護用フィルターとして大きな成果を上げているのです。
    そのメリットは:
    1. 既存のカートリッジフィルターのメッシュを大きくしても、「マグナム」がサブミクロンレベルの鉄粉やその他汚れの多くを除去します。
    2. 送液ポンプのモーターを小型化できるので浄化システムに掛かる電力消費を節約できます。
    3. ポンプがキャビテーションを起こす心配がないので吸い込み側に設置可能で、ポンプそのものの保護にも効果を発揮します。

    なぜマグナムが必要ですか?
    従来のろ過方式の課題
    • フィルタ-メッシュで捕捉できない微粒子汚染物質が循環
    • フィルタ-目詰まり
    • フィルタ-交換頻度(忘れ)
    • 微粒子汚染物質の再流出
    フィルタを通過する汚染物質
    油圧装置や潤滑装置に用いられる機械油は、常にコンタミ(汚染物質)との戦いを強いられています。常に発生する摩耗粉は、かじり・磨耗連鎖・バルブの詰まりなど、致命的な機械損傷の原因となり、防止の為に必ずフィルター類が設置されています。
    ではなぜ標準のフィルターがあるにもかかわらず、流体の清浄度が原因となって故障が発生するのでしょうか。
    それは通常のフィルターでは取り切れない極小の磨耗粉でさえ機器の磨耗・損傷に影響を与えているからです。
    このタイプのフィルターはエレメント自体の細孔 (空隙) よりも大きな粒子を捕捉するように設計されています。つまりフィルタ-の細孔よりも小さい粒子は妨げられずにまっすぐ通過する傾向があるということです。(上図を参考)
    しかし、フィルターを細かくするとどうでしょうか。微粒子を積極的にろ過するフィルターは、すぐに目詰まりを起こしてしまい、頻度の高い交換が避けられず、もし交換しなければ流路を妨げないため安全弁が開いてフィルターが機能しなくなります。
    したがって微粒子の存在を諦め、直ちに故障とならない範囲の粒子だけを捉えるフィルターを使うしか方法がないのです。
    フィルタ-交換はユ-ザ-に委ねられるためフィルタ-が飽和しているのに交換を忘れてしまえば、その期間装置はダメージを受けることになります。
    フィルタを素通りする汚染物質
    マグネット方式の限界
    こうした現状を打破すべく、古くからマグネット(磁気)が用いられてきました。以下は典型的なマグネットフィルタ-例です。
    しかし、マグネット単体では磁力の及ぶ範囲が狭く、効率を上げようとすれば目詰まりや再流出といった新たな問題が浮上します。
    マグネットフィルタ-例1 マグネットフィルタ-例2 マグネットフィルタ-例3
    マグナム・コア・テクノロジ-
    そういった問題を打破するためにマグナムは開発されました。従来のフィルタ-の長所を活かし短所を克服した画期的なマグネットフィルタ-・コア・テクノロジ-です。
    回路内に設置することで、効率良く微細な摩耗粉を除去するにもかかわらず目詰まりや再流出が起こりません。
    その性能は世界中で認められ、航空機やレース車両、さまざまな油圧機器・潤滑機器の性能を維持しています。
    流体システムに! マグナムlogo マグナムメカニズム
    流体システムの最大の脅威
    流体システムの最大の脅威とは?
    機械装置の可動部分は常に摩耗が発生して故障や破損の原因となります。その対策として潤滑剤を用いた流体システムが付帯しています。実際はこまめなオイル交換や給油を行っても摩耗を防ぐことは容易ではありません。
    では流体システムの故障の原因は何でしょうか?過度の熱の蓄積を除けば、システム構成部品の材質と同じかそれ以上に硬い汚染物質が、過剰な摩耗の根本原因です。以下の要因で回路内に汚染物質が発生します。
    • 製造時に組み込まれたもの
    • 始動時や慣らし運転時に発生するもの。
    • 経年劣化や摂取により発生するもの。
    世界中で製造される製品の80-90%は炭素鋼を材料として製造されています。起動時や慣らし運転時、慣らし運転や「摩耗」される部品の中には、鉄と鉄がぶつかり合うようなものもあります。鉄と鉄の衝突で生じる衝撃はお互い固いもの同士で高速となるので相当な衝撃力となります。この間、鋼鉄(鉄)の汚染物質の大部分が流体中に浮遊することになります。
    流体システムで鉄系汚染物質は存在し、「摩耗の連鎖反応」の触媒となります。
    摩耗の連鎖反応とは
    「摩耗の連鎖反応」とは、少数の粒子がシステム内を循環し、さらに粒子を生成し、これらの追加粒子が元の粒子とともに指数関数的にさらに多くの粒子を生成することであると説明されています。
    現場で実際に使用されている油圧システムにとって最大の脅威は鉄の粒子であり、この粒子が存在するだけで、性能の低下とメンテナンスコストの増加という形で問題を引き起こす可能性が高まります。
    配管内の鉄と鉄のぶつかり合い 連鎖
    流体経路内でも鉄同士の衝突が…摩耗の連鎖反応へ
    鉄の粒子 最大の脅威
    鉄粉は油圧システムに存在する「最も小さく」「最も硬く」「最も鋭い」汚染物質であり、従来のフィルターエレメントをそのまま通過してしまうことがあります。これは通常、次の2つの単純な理由によるものです。
    • 鉄粉は非常に小さい
    • 従来の油圧フィルターは、実際の油圧システムの設計を考慮した場合、技術者が望むよりも高いミクロン定格を有しているのが普通
    まず、鉄系部品から鉄系粒子が自然に発生するのは当然のことです。しかも鉄系(鋼や鉄)材料の部品表面は非常に硬いのです。鉄は非常に硬く、「ロックウェル硬さ試験」※では、鋼と鉄はアルミニウムや真鍮の合金とは全く異なるスケールを使用します。
    鉄の固有の硬さは、鉄の表面が簡単に破片を出さないことを意味します。つまり、高炭素鋼の粒子は、実際には非常に小さな破片となって表面から引き裂かれるのです。
    この鉄の粒子の大きさは、通常15ミクロン以下、多くは5~10ミクロンの範囲にあります。この粒子は非常に小さいだけでなく、硬い表面から引き剥がされた結果、非常に鋭く角張った状態になっています。つまり、鉄の粒子はその性質上、より多くの鉄の粒子や摩耗金属を生成するために最適なサイズ、形状、硬度で生成されるのです。これらの摩耗金属は、通常、他の油圧システム部品からの真鍮やアルミニウムです。
    鉄粉の電子顕微鏡写真例1 鉄粉の電子顕微鏡写真例2 鉄粉の電子顕微鏡写真例3
    上図は、現場で実際に油圧システムから除去された鉄粉の電子顕微鏡写真です。写真右端は、10ミクロンのスケールで描かれています(白い横棒で示されています)。15ミクロン以下の粒子の量に注目してください。これは、存在する粒子のすべてではないにしても、大部分です。
    ※参考 ロックウェル硬さ試験
    ロックウェル硬さ試験(Rockwell hardness)は、アメリカのヒュー・M・ロックウェル(Hugh M. Rockwell、1890年 – 1957年)とスタンリー・P・ロックウェル(Stanley P. Rockwell、1886年 – 1940年)により実用化された硬さ試験方法です。試料に荷重をかけた状態で、圧子の押し込み深さ(くぼみ)を測定します。
    「ビッカース硬さ試験」や「ブリネル硬さ試験」のように、くぼみ(圧痕)の面積を測定する必要が無く、圧子の押し込み深さから硬さを算出できることが特徴です。
    資料引用:MISUMI技術情報,Wikipedia他
    コストの課題
    油圧システムのフィルターエレメントは、特に可動機器では、そのフィルター定格が10ミクロン絶対であることがほとんどと言われています。
    油圧システムの設計における制限(費用対効果)は、フィルターエレメントにかかる最大許容圧力損失と、一定の流量を維持する必要性から生じます。
    鉄系粒子のほとんどは5~10ミクロンの範囲にあり、現在使用されているフィルターエレメントのほとんどは10ミクロン絶対圧であるため、鉄系粒子の多くはチェックされずに油圧システム内を自由に循環することになる。従来のフィルターエレメントでは、塗料、Oリング、ダスト、摩耗金属などの粒子は、一般に延性があり、鉄の粒子よりもサイズが大きいため、除去できると考えられています。
    このため、10ミクロン以下の高炭素鋼の粒子はほとんどすべて、システム内を自由に循環することができます。
    これらの鉄系粒子は油圧システムを何度も何度も循環するため、「摩耗の連鎖反応」と呼ばれるプロセスで、より多くの汚染と他の粒子を発生させます。生成される粒子は、追加の鉄粒子(鉄粒子のみが他の鉄粒子を生成することができる)または鉄と非鉄の摩耗金属粒子の組み合わせのいずれかです。
    磁気方式の課題
    歴史的に、油圧システムのOEMやエンドユーザは鉄の問題を認識し、何らかの磁気装置を使って対処しようと試みてきました。
    例えば、単純なマグネット式ドレンプラグを考えてみましょう。定期的な機器の修理やシステムの故障の後、磁気ドレンプラグを取り外すと、常に鉄の汚染が磁石に「付着」している状態になっています。
    磁石の表面に汚れが付着してしまいます。磁気エネルギーは距離が離れると3乗の逆数で強度が低下(距離の逆二乗の法則)します。つまり、磁力線に近い場所でなければ、汚染物質を吸着・除去できないということが明らかです。
    磁力と距離の関係
    つまり、磁石に接触する粒子が増えれば増えるほど、粒子は磁石(またはエネルギー源)から遠ざかり、汚染物質がエネルギー源から遠ざかるにつれて、最終的には洗い流されてしまうのです。
    粒子は磁場にさらされていたため、弱く磁化された塊として残ります。高炭素鋼が集中した部品が最初に到達すると、当然のことながら致命的な故障に見舞われることが多くなります。
    故障した部品を検査すると、通常、高炭素鋼の汚染物質が、部品に流体が導入された場所の近くの柔らかい摩耗金属にめり込んでいるのが観察されます。この状態は以下の電子顕微鏡写真から確認できます。
    鉄粉の電子顕微鏡写真例1 鉄粉の電子顕微鏡写真例2
    10 ミクロン未満の磁化された鉄粒子塊の例
    マグナム開発の経緯
    マグナム開発の中で歴史的に両方式のフィルタ-の短所を排除し長所を強化することで効果的な「摩耗の連鎖反応を止める」システムが検討されました。F1レース業界との協力のもとに開発されました。最も過酷で性能の要求される環境であるレーストラックで磨かれ、テストされました。
    その結果、非常にシンプルでありながら効果的な「ろ過」ソリューションが誕生したのです。この技術の基本的な形態は、以下の原理図のように2枚の炭素鋼プレートの間に挟まれた永久磁石で構成されています。
    磁気コアは微粒子の大きさによる識別も行いません。実際の流体出力の状況では、コアは0.07ミクロンの粒子を除去し、コアを1回通過する間に最大97%の粒子を除去することが確認されています。他の構成や状況では、コアは一度のフィルター通過する際に100%に近い効率に近づくことができます。
    マグナム・テクノロジ- 鉄粉の集積例
    マグナム・テクノロジ-原理図確実に捕捉された鉄粒子
    マグナム・テクノロジ-導入メリット
    この新しい技術が、エンドユーザーに真の利益をもたらすという点で、その適用性、適合性、性能を証明することが重要だったのです。エンドユーザーが経験する既知の問題をターゲットにすることで、このコアテクノロジーは以下のようなメリットをもたらすことができると判断されました。
    • メンテナンスと保証コストの低減
    • 油圧・潤滑油の長寿命化
    • 「従来型フィルター」の長寿命化
    • 装置の長寿命化
    • 装置の稼働率の向上
    機械の構成部品の負荷が高くなればなるほど、微粒子汚染による機械の摩耗や損傷の影響を受けやすくなるため、これまで以上に重要なポイントになります。汚染物質の粒子径も重要ですが、この新しい環境では、最大の脅威を排除することが絶対的に重要になります。
    最適な性能、信頼性、メンテナンスコストを実現するために、オイルの清浄度は非常に重要です。
    新しい磁気コア技術「マグナム・テクノロジ-」を活用し、今こそ行動を起こし、先手を打つべき時なのです。
    油膜の境界層破壊
    実際の脅威:油膜の境界層破壊(Boundary Layer Rupture)
    基本的に潤滑油は可動部品間に境界層を形成し、金属同士の接触を防ぎますが、 多くの条件が境界層の破壊を引き起こす可能性があります。
    例えば
    1. 潤滑油自体の分解(古い潤滑油)
    2. 高温による潤滑油粘度の低下
    3. 潤滑油に含まれる汚染物質による作動表面の橋渡し

    従来のろ過システムでは効率が限られており、金属微粒子の循環を可能にするため、適切に維持されたシステムでは、上記3. が最大の脅威となる可能性があります。
    以下の図をご覧下さい。黄色の矢印は潤滑油の流れ方向を示します。水色の矢印は二つの座面の動作方向を示しています。流体の中では汚染金属微粒子が循環しています。
    潤滑油自体に含まれる汚染物質が、作動部品(鋼鉄など)と同じかそれ以上に硬く、潤滑油の境界を破り、作動表面を橋渡ししてしまいます。
    油膜の境界層破壊
    つまり稼働部品の表面が互いに直接接触し、油層が橋渡しされ、破壊されることによって生じる金属同士の摩耗です。これが、問題のある部品やシステムで見られる典型的な磨耗と損傷です。
    回避するには・・・
    どんなに優れた潤滑油であっても、高温・稼働状態の中で本来の性能は徐々に低下してゆきます。
    例えば上記で示したような様々な条件が重なり、この重大で有害な汚染物質を回避できなければ、潤滑剤は機能を十分に発揮することは困難になります。
    その結果、影響を受けた粒子は保護油膜を突き破り、潤滑油の「境界層破壊」を引き起こし「金属と金属」が直接接触―いわゆる「かじり」が生じる可能性が高まります。
    確かに潤滑油の清浄性維持は機械の保護/寿命延長、停台時間の削減にとって重要な要素です。
    以下の動画もご参考下さい。(注意!外部リンクとなります)
    汚染物質の発生 フィルタ-システムの限界
    汚染物質の発生フィルタ-システムの限界
    よく尋ねられる質問

    マグナムロゴ
    以下はマグナム導入にあたってよく尋ねられる質問です。
    Q1.ろ過性能はどの程度ですか?
    A.マグナムは0.07ミクロンまでの汚染物質除去が可能です。
    Q2.なぜマグナムは必要ですか?
    A.従来のろ過方式では、公称/絶対粒径までしかろ過できません。そのため、「超鋭利」「超硬度」「10 ミクロン未満の鉄紛」などのダメージの大きい粒子をそのまま通過させるので、多大な損傷やシステム障害を引き起こす可能性があります。 マグナムは従来のフィルタ-エレメント方式マグネット方式の弱点を強力に補うことができます。
    Q3.圧力差の問題はありますか?
    A.マグナム製品は、満タンでも空でも圧力損失がありません。
    Q4.システムに適したサイズ選択はどうすればよいですか?
    A.マグナム製品は、通常、流量ではなく接続寸法仕様によってサイズが決定さします。さらに汚染物質の容量を考慮する必要もあります。
    Q5.マグナム・フィルターの寿命は?
    A.製品には磁石技術を利用しており、その寿命は無限です。
    Q6.再利用可能ですか?
    A.はい、再利用可能で、繰り返しずっと使えます。
    Q7.マグナムの洗浄方法を教えて下さい。
    A.洗浄方法については、一例として以下の洗浄ビデオをご参考ください。
    Q8.鉄分や酸化鉄は除去できますか?
    A.酸化の進んだ赤錆でも部分的に磁性を帯び、黒っぽい酸化鉄ほど磁気を帯びています(磁鉄鉱:マグネタイト)。
    Q9.マグナムのフィルターの洗浄頻度は?
    A.ご利用システムの汚れの度合によります。通常、マグナムは非常に効果的で、すぐに高い蓄積効果が確認できます。その後、マグナムがシステムを完全に浄化し、発生/生成される汚染物質を除去しながらシステムを維持し、それによって点検間隔を短縮できます。
    Q10.マグノムフィルターに保証はありますか?
    A.はい、通常12ヶ月です。
    Q11.特注品の製作は可能ですか?
    A.はい。需要や数量に応じて、注文設計開発可能です。
    Q12.導入効果はいつ分かりますか?
    A.すぐにでも確認できます。
    Q13.一般的な償却期間はどのくらいですか?
    A.非常に汚染されたり重篤なシステムでは、通常償却は極めて速くなるので、わずか数週間から数か月です。
    以上どうぞご参考下さい。

    副次的効果

    MAGNOMの効果は鉄粉除去だけではありません。
    切削油や潤滑オイルがMAGNAMを通過するとき、微粉鉄は集積ゾ-ンに吸い寄せられます。しかし同時に周辺を一緒に流れている他の汚れ(例 カーボン、銅紛、アルミ粉など)本来磁石では吸着されない多くのコンタミが捕捉されることが実証されています。
    一例として実績レポ-ト「水質改善」ご参照下さい。
    この現象の理論的裏付はまだなされていませんが、異種凝集(Heterocoagulation)※と呼ばれる効果として知られています。さらにMAGNOMの副次効果として水や油剤のバクテリア発生が抑圧されることが挙げられています。
    MAGNOM中を高速で通過する流体に対して垂直方向に磁力線が横切っているのと、水のイオンが活性化され腐敗原因となるバクテリアの繁殖や赤錆の発生を抑制しているというものです。
    異種凝集(Heterocoagulation)
    物性の異なる粒子間の液中での凝集のことです。粒子の形や構造の相違など実に多様で複雑です。サブミクロンの粒子は一般に液体中で凝集しやすく,その程度によってスラリーの流動特性が変化します。
    この付着力は通常ファンデルワールス力(分子間力),静電引力,液架橋力,固体架橋力等の要因で生じる力の総和とみなされています。
    スラリーの流動特性が変化する粒子の帯電は同種粒子に対しては必ず静電反発力を誘起します。
    一方、異種粒子に対しては,電荷が異符号の場合にはもちろん引力を誘起しますが,同符号でも帯電量が異なれば近距離において引力を誘起します。
    またファンデルワールス力(分子間力)は,同種粒子間では必ず引力として働きますが,異種粒子間では,媒体物性が二粒子の中間的な物性の場合は反発力,その他の場合は引力として働き,引力にも反発力にもなり得ます。
    サブミクロン粒子:1μm~0.1μmまでの粒子です。
    ファンデルワールス力:(Van der Waals)分子間力の一つです。原子間、イオン間、分子間に働く力の一つになります。
    スラリー:どろどろした粥(かゆ)状のもの。液体と固体粒子との懸濁液(けんだくえき)を指します。
    静電引力:粒子間の電荷によって引き起こされる引力。静電反発力はその逆で反発力が働くこと。
    液架橋力:粒子間が液体でつながれた時にはたらく力です。
    固体架橋力:粒子と粒子,粒子と平面が固体の橋かけのよって結合すること。

    マグナム社紹介

    マグナム社(Magnom)は、英国のウォーリック・テクノロジー・パークを拠点とするエンジニアリング設計会社です。当社は流体システムにおける致命的な故障の原因の大部分を、鉄系微粒子の除去によって解決することを提案しています。
    ウォーリック・テクノロジー・パークを拠点 マグナム社ロゴ
    この微粒子は、流体システムにおいて最も危険な汚染物質(最も硬く、鋭く、小さな汚染物質)です。しかし、従来のフィルターによる除去が成功していない理由として、汚染粒子の大きさに注目しても、システムに与える脅威を考慮していない従来の濾過技術では除去できないことが浮き彫りになっています。
    マグナム社の特許技術は、従来の機械式メッシュフィルターに追加して使用される安価なろ過ユニットに使用されています。
    マグナムは、摩耗を防ぎ効率を維持するために流体の純度が不可欠なF1レースカーから、全体的な燃料効率向上に熱熱交換器への鉄粉の蓄積を減らすマグナム搭載ボイラーなどの家庭用暖房器具のような閉鎖系システムまで、世界中で何百もの用途で幅広く活躍しています。
    F1レースカー 何百もの用途で活躍中!
    マグナムは寿命が長いため、洋上風力発電機や深海トロール漁船のように、ダウンタイムのスケジュールや大規模なメンテナンスのためのアクセスに問題がある場合に理想的なフィルターといえます。
    マグナムの技術は現在、オフロード車の製造・運転や閉鎖型暖房システムなどのOEM市場でも採用が進んでいます。マグナム導入結果、運転効率の向上、ダウンタイムの削減、保証クレームの減少に貢献し、最終的には市場の生産性に直結することでしょう。
    20年以上の実績 大規模システムにも
    世界各国の販売代理店
    Magnomは、マグナム社の商標で世界各国で販売され20年以上に渡り数多くの実績を得ています。マグナム社は自社サイトで次のようにコメントしています。「自社コメントよりも世界中の数多の実例を見て欲しい。」その絶大な効果に必ず納得されるはずです。
    北米アメリカ,カナダ
    中南米コロンビア
    アジア日本,韓国,香港,インド,バングラデシュ,インドネシア
    大洋州オーストラリア
    欧州英国,ドイツ,フィンランド,スウェーデン,デンマーク,スイス,ノルウェー,オランダ ,イタリア,スペイン,チェコ共和国,ルーマニア,オーストリア
    中東アラブ首長国連邦,オマーン,クウェート,バーレーン ,カタール ,サウジアラビア
    アフリカ南アフリカ

    用途
    産業別
    油圧システム
    - 工場用油圧発生装置
    - 加工機等油圧装置
    - 油圧試験装置
    - 建機
    - 建設車両
    - オフ・ハイウェイ車両
    - 船舶
    - 鉱山機械
    - 農機
    - 鉄道
    様々な工業設備で活躍
    大型トランスミッション
    - 風力発電装置のトランスミッション
    - 火力発電所における石炭粉砕機用トランスミッション
    - セメント工場でのキルン石炭粉砕機などの トランスミッション
    - 工場での送りローラー駆動用 トランスミッション
    - 工場での撹拌、カレンダー機用 トランスミッション
    - 鉱山や金属製造工場での粉砕、研磨、製錬工程用 トランスミッション
    自動車・バイク
    - トランスミッションオイル
    - パワーステアリング
    - エンジンオイル
    スーパ-カ-の影の立役者
    水冷・加熱システム
    - 射出成形用 金型 冷却システム
    - 工業・発電用冷却ライン
    - 工業・発電用スチームライン(液体のみ)
    - 製鉄ラインの冷却液
    - クエンチング液
    加工機・工作機械
    - 旋盤・フライス盤等 各種切削液
    - 圧延加工油
    - 放電加工機の加工油
    - 各種洗浄液
    - 焼き入れ冷却液
    様々な工業設備で活躍
    実績レポート
    設置例レポート
    風力発電所 ギアボックス潤滑システム
    発電機ギアボックスに設置されたクリア5
    0.2ミクロンの鉄粉を吸着したクリア5
    スウェーデンにある750kw発電機のギアボックスの潤滑ラインにマグナムが採用されています。
    写真は、10ミクロン既設フィルターの下流"マグナムクリア5"を設置したもので、6か月の通常運転後に内部コアを取り外してみたところ、最小0.2ミクロンの金属摩耗粉を含む多くのコンタミが集積され、関係者を驚かせました。
    このような微細な金属コンタミが、ギアボックスの磨耗連鎖を引き起こす原因となっており、それを効率よくそして安全に除去できるマグナムフィルターの性能が証明されました。
    定期保守への課題とコスト
    風力発電は風の運動エネルギーの最大 30~40%程度を電気エネルギーに変換できるなど、比較的効率が高いため温室効果ガスを排出しにくいのでSDGs対策の一つとして注目されています。
    しかし複雑で高コストの資本設備であり、風力タービンの効率的かつ継続的なエネルギー生産に不可欠であるのに加えてアクセスしにくい設置場所(洋上や高所)のため定期点検が困難であるため特に流体システムの安全性と信頼性は重要です。しかも故障発生時の修理は設置場所へのアクセスが困難であるだけでなく、安定電力供給の中断となるため停台中に代替電力供給が要求されるなら修理費用は非常に莫大なものとなります。
    以下の写真はマグナム導入前の風力発電所ギアボックスの破損例です。
    風力発電所ギアボックス 風力発電所ギアボックス故障例
    ギアボックスギアボックス故障例
    マグナム導入による対策
    マグナム導入風力発電
    マグナムプロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」及び大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」及び「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け マグナムプロセスユニット
    発電プラント用冷却装置
    発電設備の冷却システムは、適切なフィルターによって機器が適切に動作し、機器の故障や予定外の生産停止を防止することが重要です。
    効率的な磁気フィルタは、ろ過装置やフィルタシステム/流体制御の性能を向上させ、システムのランニングコストを改善/削減し、稼働率を向上させる上で大きな役割を担っています。
    チェコの原子力発電所でシステム故障を減少
    ステンレス鋼製マグナム水システム製品は、チェコ共和国の原子力発電所において、システムの信頼性を向上させました。従来は不可能とされていた、蒸気ラインの電動弁などの各種機械装置の故障を減らすために導入されました。
    同原子力発電所の蒸気発生器4番の蒸気発生器ブローダウンサンプルラインに、マグナムが導入されました。
    この発電所におけるシステム水流のパラメータは以下の通りです。
    流量:12~20リットル/分、流動温度: 約 100℃、流れ圧力:6.4~6.8Mpa
    マグナムを設置する前は、汚染物質(写真右)が従来のフィルターを通過して循環し続けていました(その多くは1ミクロン以下の大きさ)。
    チェコ原子力発電所発電所
    この硬くて鋭い金属粒子は、連鎖的に摩耗を引き起こし、システムのすべてのバルブや静止部品を侵食し、原子力発電所全体の安全性を脅かす原因となっていたことでしょう。
    大半の発電設備には、水を加熱して蒸気を作る装置であるボイラー(蒸気発生器)があります。
    ボイラーから出る蒸気は蒸気タービンを通過して発電機を駆動した後に、凝縮されて水に戻り、再び蒸気発生器に戻されて蒸気に変換されます。化学的性質の高い水であっても循環過程でどうしても溶存物質が溜まってしまいます。
    TDS値監視の重要性
    総溶解固形分(TDS:Total Dissolved Solid 水に溶け込んでいる物質の総量)が推奨値を超えると、蒸気発生器内にスラッジやスケールが析出することがあります。また、ボイラ-内で水の発泡が起こり、プロセス内に水が持ち込まれる可能性があります。
    TDSを制限値内に抑えるために、蒸気発生器から水の一部を「ブローダウン」(排水)し(ある工場では定期的に、ある工場では継続的に)、その水を上質の水で補填しています。
    運転効率と安全性
    発電所のオーナーやオペレーターにとっては、効率(ブローダウンの過程でエネルギーが浪費されるが、蒸気発生器の効率は向上する)と安全(特に原子力発電所では、蒸気発生プロセス全体が厳しく管理されている)の観点から非常に関心の高い分野です。
    今後は温室効果ガス(二酸化炭素)の排出を減らすために、発電効率を更に上げる必要があります。そのためより高圧の蒸気タービンが必要になり、流動の研究は重要な要素の一つになります。
    石炭火力発電プラント用微粉化ミル
    脱炭素社会における石炭火力発電所の現状
    地球温暖化対策として脱石炭火力発電の動きが世界中で活発化してる中で、すぐに全面廃止に踏み切れない各国の諸事情も様々である事もまた現実です。
    先のCOP26でも日本は廃止の時期については明言されていませんでした。石炭は長期的見ると価格が他の燃料より安価であることも理由なのかもしれません。
    そうした現状ですので火力発電所で稼働する「石炭微粉化ミル」は、今でも大切な役割を担っています。世界中で電力消費が拡大を続ける中、当然ながらシステムの想定外の機能停止は大きな損失となります。
    火力発電所で稼働する石炭微粉化ミルのギアボックスに採用
    「マグナム」は元々F1レーシングのトランスミッションの耐久性を向上させる目的で開発が進められました。その後に石炭火力発電所の燃料である石炭の微粉化ミル※用大型ギアボックスの保護にも「マグナム」は大きな貢献ができることが証明されました。
    ※微粉化ミル:石炭を効率よく燃焼させるためにボイラーに投入される前に微粒子になるまで粉砕するための装置です。
    石炭火力発電所マグナムプロセス・ユニット
    これまでの記録としてイギリス国内において開発元のFCS社が現在までに達成した実績は以下の通りです。
    • Didcot A(RWEN電力会社) - 32基すべての微粉化ミルを改造済み
    • Drax 電力会社 - 60基の内10基を改造済み、残りは進行中
    • Rugeley(International電力)- 14基すべての微粉化ミルを改造済み
    • Lonngannet(Scottish電力) - 32基すべての微粉化ミルを改造済み
    「マグナム」導入の背景
    「マグナム」が導入された背景として従来型バリア型フィルターが有効でない以下のような理由があります。
    • 圧力損失を生む
    • 使用される潤滑油の粘度指数が高い
    「マグナム」のモデルであるプロセス・ユニットは圧力損失を生む事なく、クリーニングが必要となる時期までに約4Kgの摩耗粉などの汚れを除去できることが証明されています。
    どんなシステムにおいても、摩耗連鎖を食い止めるためには日々増大するコンタミをいち早く除去する必要があります。
    「マグナム」導入による経済効果
    • ギアボックスの長命化:60,000時間ないし10年以上
    • 典型的ギアボックスの修理ないし交換コスト=¥1000万円!
    • 潤滑油の長命化
    • ギアボックスの効率アップ
    • 潤滑方式の合理化:合成油への移行
    • 発電効率の向上:システムダウンタイムの経済損失は青天井へ
    発電所(微粉化ミル)のシステムトラブルによる損失例
    通常、どの発電所でも全ての微粉化ミルが同時に稼働しているわけではありません。
    もし稼働中のミルに問題が発生し、代替機がすぐに稼働できる状況になかったとすれば当時のレートによる損失シュミレ-ションは以下となります。
    イギリスでの場合1,000ロワット/時間当たりの損失は約100-200ポンド(¥21,000~42,000)と推定され
    80MWの発電プラントではすなわち最低1時間当たり8,000ポンド(¥1,680,000)の損失となります。さらに契約送電量に対する不足電力分を、その損失額と同じ対価で、外部から購入しなければならないということにもなるのです。
    すなわち、このシュミレ-ションで失われる総利益は16,000ポンド/時間(8,000ポンド/時×2)で一日当たりに換算すれば384,000ポンド/日が永久損失となります。
    つまりシステムダウンタイムが長くなればなるほど、その経済損失は青天井になる可能性もあります。
    発電プラントへの「マグナム」導入結果
    Didcot A 発電プラントで18ヶ月前に「マグナム」を設置以来、それまで年間4回位発生していた微粉化ミルギアボックスのトラブルが皆無になったと報告されています。
    「マグナム」を設置する時期が早ければ早い程、ミルの保護効果が働き、すなわち損失が減少します!
    メンテナンス風景捕捉されたコンタミ
    マグナムプロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット
    石油プラント
    炉心燃料の洗浄
    香港の電力会社では、大型炉の燃料として使用されるナフサ燃料(炭化水素)の汚染に悩まされていました。システムの樹脂タイプのフィルターが細かい錆を通過させていたのです。
    そこで、フィルターの下流にマグナム・インライン・プロセス・ユニットを設置し、6週間後に点検を行いました。
    その結果、20個のマグナムコアのうち、錆が発生していたのは最初の2個だけであることが判明しました。このように効率性が証明されたことで、オペレーターはサービス間隔を6ヶ月に延長するスケジュールを立てることができ、大幅なコスト削減と製品品質の大幅な向上を実現することができました。
    炉心燃料の洗浄に設置されたマグナムプロセスユニット
    マグナムプロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット
    ガスプラント
    LPGプロセス設備
    ガスシステムプラントには、酸化鉄や磁鉄鉱を除去し、機器の故障や予定外の生産停止の防止には適切なフィルターを使用することが重要です。
    ガスシステムプラント ガス供給 ガスボンベ
    ガスシステムプラントガス供給ステ-ション車載ガスボンベ

    LPG業界や市場に携わる方であれば、ガス供給プラントで鉄や酸化鉄の汚染が引き起こす問題をご存知でしょう。
    この汚染は通常、ガス内の酸性化合物によって供給システム内で発生し、鋼管や貯蔵容器を侵食します。
    BP(British Petrolium:英国石油)-LPGでの事例
    BP社はイギリス・ロンドンに本社がある石油・ガス事業の超大手多国籍企業です。
    BPヨーロッパのLPG事業では、LPG の保管および配送業務に使用される大規模な配管システムと大規模な保管施設により、大量の錆やその他の鉄系汚染物質が発生していました。 これらの汚染物質によりバルブが詰まり、製品が汚染され充填作業が中断されていました。
    ガスシステムプラント ガス供給 ガスボンベ
    BP(British Petrolium)社ガス供給ステ-ションガスボンベ

    鉄系汚染物質によるシステムへの影響
    鉄系汚染物質はLPG製品の品質問題を引き起こすだけでなく、システムのセンサー、コンプレッサー、監視装置、バルブ等の設備機器にも多大な悪影響を及します。
    この有害な鉄・亜鉄化合物の存在によって引き起こされる問題は、顧客のアプリケーションにおいても、「使用時点」にも現れます。
    さらにこの汚染は、自動車の燃料供給システム部品や暖房器具などにも影響を及ぼし、噴射部品、計量バルブ、ノズルの詰まり、一般的な性能低下などの問題を引き起こす要因となります。
    マグナムフィルタと分離技術は、たとえ除去/収集された汚染物質でコアが充満している場合でもガス製品の流れを制限することなく、この鉄系汚染の問題を「サブミクロン」レベルまで解決します。
    従ってすべてのLPGシステムに存在する有害な汚染物質を迅速かつ効率的に除去します。
    マグナム導入による問題解決策
    マグナムの特許技術は、BPのLPG配給ネットワークからこれらの有害な汚染物質を効果的に除去し、重要なシステム制御部品の常時監視と点検の必要性を軽減しました。
    運転中、同社はマグナムフィルターコアの圧力低下を監視し、3万本以上の11KGシリンダーを充填した後、コア全体の圧力損失は、わずか0.05bar未満でした。
    以下の写真左は、今回導入されたマグナムです。写真右からマグナムコアを開けた時に汚染物質がコアに捕捉されている様子が観察できます。
    MPU LPGシステムのコンタミ
    MPUタイプLPGシステムで捕捉されたコンタミ

    マグナムはガス管/移送、設備、監視装置からの大量の黒色粉末を確実に除去!
    黒色粉末による汚染は、何千年もの間、ガス産業の災いであり、ガス供給システムにおいて重大な問題を引き起こしてきました。
    しかし、長年この高価な設備を損傷する汚染の発生を防ぐ効率的な方法はありませんでした。
    数十年にわたり産業界で実証されてきたマグナム技術は、ガスの流れを制限することなく、こうした有害な汚染物質が入り込んで重要な制御部品を損傷したり、継続的なガス供給に支障をきたす前に、大量に除去するのに非常に適しています。
    ガスプラントへのマグナム導入による効果
    • 製品汚染の除去
    • 浸食によるコンプレッサーの摩耗を低減
    • 機器やフィルターの目詰まり防止
    • バルブとシールの保護
    • 圧損・流量低下無し

    以下の現場写真で明らかなように「マグナム」は、流路にはガスを流したまま圧力低下や流量制限を起こすことなく、ガス供給システムから黒色粉末の汚染物質を捕捉・保持するように設計されています!
    黒色粉末汚染物質を捕捉するマグナムコア MPU
    黒色粉末汚染物質を捕捉満杯に捕捉しても圧損・流量低下無し

    マグナムMPUユニット MPU
    新品と使用後(汚染捕捉後)の差満杯に捕捉しても流路を妨げない

    マグナムMPUユニット(大型モデル)
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルです。
    大流量・大容汚染処理ユニットは、お客様のカスタムまたは標準のバッグフィルターハウジングに適合する幅広い標準サイズをご用意しています。お気軽にお問い合わせください。
    MPU マグナムMPUユニット MPU
    標準タイプMPUマルチタイプ

    製鉄プラントのポンプ保護例
    マグナムの技術は、世界中の製鉄所の焼入れ・スケール除去工程で発生する鉄系コンタミの抑制(鉄系コンタミ除去)、および多くの潤滑油・油圧アプリケーションで広く採用されています。世界を見ても鋼材需要は引き続き増加傾向にあるようです。
    製鉄業 製鉄業
    製鉄所での焼入れ・デスケーリング作業
    鉄や鋼鉄の切り粉、錆や酸化鉄などの微細なコンタミの問題は、焼入れとスケーリング除去の工程に起因しています。
    デスケーリングとは、製鉄所で鋼板を製造する工程において、鉄の表面が空気に触れることで発生する鉄酸化物(スケーリング)を落とし、酸化皮膜を調整する作業を指します。具体的には、鉄の表面に高圧水を噴出させたり機械的な方法で除去する方法が一般的です。
    焼入れ・スケール除去工程
    鉄鋼材は加熱・冷却することによって組織変化が生じ素材の性質や耐摩耗性を向上させることができます。「焼き入れ」工程では鋼を硬くするために一定時間加熱した後に水や油などに入れて急速に冷却します。
    しかし重要な工程である水をかけることによって鋼材の表面のスケールがはがれ落ちます。これが冷却水などの流体システムを汚染します。水は通常、大きな沈殿槽に送られ、大きな切り屑はそこで沈殿します。しかし、小さな切り屑や汚染物質は再循環し、システムや工程に再び導入されてしまいます。その結果バルブ、ロータリーカップリング、ポンプ、およびスプレーノズルなどを塞ぐことになりかねません。
    製鉄業 製鉄業
    急冷・脱スケール工程による損傷
    この結果、これらの問題が解決されるまでの間、非常にコストのかかる工場の操業停止を余儀なくされます。その結果、鉄鋼生産の損失は、修理、メンテナンス、交換の費用をはるかに上回ることがよくあります。そのため、鉄汚染を効率的かつ低コストで除去する効果的な解決策を見出す必要がありました。
    製鉄業 製鉄業
    鉄汚染
    プロセスへの給水が途絶えると、深刻な影響が出ますが、マグナムは例え「汚染物質でいっぱいになっても」汚染物質はしっかりと捕らえ水流は変わりません。いわゆる目詰まりによる供給水流不足が起きません。
    マグナムのIPU、MPU、インラインは、鉄鋼生産におけるこれらの重要なプロセスの給水システムに蓄積された汚染物質を制御するのに非常に有効であることが試験により実証されました。
    鉄鋼向け水処理システム 鉄鋼向け水処理システム 2
    MPUとインラインは、鉄鋼の生産に欠かせない給水システムに蓄積された鉄分を除去し、高価なポンプやバルブ、回転機器を故障から守り、スプレーノズルの閉塞を防ぐことで、製鉄の生産性を高め、給水システムに発生する鉄分によるダウンタイムを低減します。
    製鉄業 製鉄業
    鉄鋼生産用水系システム 3
    マグナムは、有害で費用のかかる汚染物質の除去に非常に効果的であることが、写真からお分かりいただけると思います。
    製鉄業 製鉄業
    上記写真はマグナムの給水システムでの使用例です。
    マグナムは、重要な部品を保護するために、生産システムの特定の場所に簡単に設置・配置することができます。
    配管に取り付けられたマグナム
    磁気コアは簡単に取り外すことができ、現場作業員によって洗浄され、システムに再装着されます。
    製鉄業 製鉄業
    マグナム・フィルターを分解する様子
    製鉄業 製鉄業
    特許取得済みの革新的なマグナム技術は、フェラーリF1カーから鉄鋼プラントのポンプ保護まで、多くの流体システムにおいて、10ミクロンで最大99.97%の効率でサブミクロンのレベルまで汚染物質を除去し、効果を実証しています。
    マグナム・フィルタ-は、汚染物質でいっぱいになっても、流体の流れを制限することはありません。
    マグナムはシンプルで効果的な技術
    製鉄業界において効果的な磁気フィルターは、水循環システム、冷却システム、ろ過装置、フィルターシステム、流体調整などの性能向上において大きなメリットをもたらし、システムのランニングコストの改善・削減、システム構成要素の寿命延長、信頼性の向上、重要な稼働率の向上に大きな役割を果たします。
    マグナムモデルCP(油圧回路向け)
    今回使用されたマグナムはモデルCP(油圧回路向け)シリ-ズです。
    詳細は各種モデル「油圧回路向け」からご覧いただけます。
    マグナム油圧回路向け
    製鉄プラントの冷間圧延ライン保護例
    マレーシア、製鉄所をマグナムが保護する
    マレーシアの大手製鉄会社は500エーカー(約2平方km,61.2万坪)の敷地内でロール状の温冷両用コイルを製造しています。
    とりわけこの製鉄所では冷間圧延ラインのトランスミッション潤滑回路には鉄コンタミが堆積するというトラブルを抱えていました。
    実に2つの濾過システムをもってしてもベアリング潤滑回路に微細な鉄コンタミが残在していたのです。
    そのまま放置しておけば、鉄コンタミは引き続きベアリングを即座に磨耗・損耗し、やがて多大な損害を被ることになるのは必至でした。
    マレーシア製鉄所
    マグナム導入の提案
    マレーシアのマグナム販売代理店Sense Services Sdn Bhd社はこの製鉄会社のメンテナンスチームにマグナムを提案しマグナテクノロジーがもたらす技術面でのメリット、大幅なコスト削減について説明しました。
    そしてSense Services社はマグナム プロセスユニットを潤滑回路に組み込み、マグナムテクノロジーの有効性とコスト面での貢献度を実証することにしました。
    マグナム導入
    導入結果
    メンテナンスチームはマグナムのテスト試用の結果を早く見ようと16日後に早々とコアを取り出して査察した結果、ほんの短期間の間でも、目に見えるほど大量の鉄コンタミが捕捉されている様子が見て取れたのでした。既存の2台のフィルターをもってしても濾過しきれなかったコンタミがこんなにも捕捉されています!
    マグナム試用後、オイル清浄度が改善されたという調査結果から、メンテナンス・マネージャーはマグナムテクノロジーの実効性を確信しました。
    テスト結果から好結果が得られたため、同アプリケーションの他のラインにも、さらに7ユニット購入することを決定したのです。
    当メンテナンスチームは、マグナムを導入することで、ライン内の最も有害な鉄粉を除去でき、磨耗の連鎖についに終止符が打たれるとあって、安堵感を得ることができました。
    マレーシア製鉄所導入結果
    マグナムをラインに導入することで、修理費、部品代、ダウンタイム等、コストを大幅に削減することができるのもマグナムがもたらす大きなメリットの一つです。

    マグナムプロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット
    配管成型工場の清浄度改善例
    品質管理上の課題
    ある国際的な配管成形メーカーは工場内の成型部門で、加工工程の効率向上と仕上がり製品の清浄度を共に改善しようと模索していました。
    品質管理チームにとっての最大の関心事は配管成形の冷却用乳化液(化学合成系エマルジョン)でした。
    成型工程を冷却液が循環する内に鉄系コンタミが液中に浮遊し、研磨機のベッドに蓄積していくのです。 そのコンタミは冷却液の寿命を縮めると同時にスチール部材に付着して埋め込まれていくことになります。
    そして結果的に品質管理の問題へとつながっていくことになります。
    フィルター回路
    フィルタ-システムに組み込まれた2種類のマグナム
    「マグナム」導入へ
    そこで、「マグナム」のスタッフは解決策を提案すべく品質管理チームにアプローチしました。既存のフィルターに加えて、フィルター回路にテスト仕様として、「マグナム」ユニット2機を取り付けました。
    「マグナム」クリア5”を既存のフィルターの上流、タンクと濾過システムの間に設置したわけですが、それは有害な鉄コンタミを除去するだけでなく、既設の濾過システムを補強するための措置でもありましたた。
    2機目として2“BSP プロセス ユニットをリターンラインに組み込みました。
    「マグナム」導入の効果
    工程の性格上、比較的粒度の大きなコンタミが捕捉されるものと予想されましたが、設置一週間後に「マグナム」2機ともコアを取り出して調べてみると、鉄系コンタミがびっしり詰まっており、テストは成功したと評価されました。
    品質管理チームは「マグナム」が製品の品質レベルにどれほどの違いをもたらしうるのか、長期に渡って引き続き評価していく意向を示しています。
    初期テストの結果があまりにも良かったため、同工場内の他の機器にも「マグナム」テクノロジーを導入していく予定です。
    「マグナム」コア 「マグナム」コア
    クリア5のコアの様子プロセス ユニットのコアの様子

    「マグナム」導入により以下の効果が期待できます。
    • 従来フィルターと併設することにより、その寿命延長できる。
    • 汚れが最高度に積層された時点でも、送液圧力の低下は非常に低いレベルである。
    • 除去できる粒子径の分布は、1ミクロン~数千ミクロンレベルと広範囲である。
    • クーラントの使用期限が、はるかに延長できる。
    • 機械本体の寿命を延長させる。
    • 機械の停台時間(ダウンタイム)を短縮させる。
    • 切削工具などの消耗品のコストを減少させる。
    • フィルターの廃棄量が減り、環境負荷を減少させる。

    「マグナム」クリアシリーズ・プロセスユニット
    今回使用されたマグナムは以下の2種類です。
    写真左:クリアシリーズ(低圧一般液体用)、写真右:大口径・大容量モデルシリ-ズ
    詳細は各種モデル「一般液体向け」大口径・大容量モデルシリ-ズ(マグナムプロセスユニット)からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け マグナムプロセスユニット
    製紙関連プラント
    効率的な磁気フィルターは、紙・パルプ加工において、既存のろ過装置やフィルターシステム、流体調整装置の性能を向上させ、システムのランニングコストを改善・削減し、稼働率や生産性を向上させる大きな役割を担っています。
    米国の大手製紙工場で重要な駆動系部品の保護
    大型ギアボックスのトップベアリングが再び致命的な故障を起こした後、多くのろ過製品を試し、メンテナンスのスケジュールや手法を変更しましたが、ほとんど良い結果が得られなかったため、この米国の大手製紙工場はマグナム社に工場運転維持の解決策について相談しました。
    この工場では、オイルポンプが金属汚染のために何度も故障し、その結果、主ベアリングがオーバーヒートし、摩耗が激しくなり、終端部の遊びが1/4インチ(6.35㎜)以上大きくなったことが原因でした。
    このプラントは、何度も致命的な故障に陥る寸前まで追い込まれまたため技術陣は、従来の合体フィルタの上流にマグナムテクノロジーを導入しました。
    この結果、同工場では、潤滑油、油圧システム、ディーゼルエンジン、給水ラインのろ過システムのソリューションとしてマグナムが採用されることになりました。
    製紙関連プラント
    マグナムクリアシリーズ(低圧一般液体用)
    今回使用されたマグナムはクリアシリーズ(低圧一般液体用)です。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け
    鉱業・採石業
    効率的な磁気フィルターは、重要なシステムからサブミクロンまでの鉄系汚染物質を確実に除去し濾過ユニットとフィルターシステム/流体調整の性能を向上させる上で大きな強みを示します。それにより装置とシステムのランニングコストを改善/削減し、装置の稼働率と生産性を高める上で大きな役割を果たします。
    採掘場のルーフボルタへの「マグナム」導入例
    マーティン・マリエッタ(Martin Marietta)社のエンジニアは、地下作業で使用する旧式の機械用に「マグナム」・ミディ・インライン・フィルターをすでに注文していたので、新品の機械にも最適であることにすぐに気づきました。
    フレッチャー社(J.H. Fletcher & Co.:米国ウエストバージニア州)ルーフボルタ(roof bolter)は、耐用年数のごく初期に故障しました。
    その作業環境を考えると、油圧バルブの金属汚染による問題であることは驚くことではありませんでしたが、当社のディーラーはすぐに「マグナム」による解決策を提案し、問題を完全に解決することができました。
    ルーフボルタ 採掘用車両 「マグナム」コア
    ルーフボルタ採掘用車両「マグナム」コア

    南アフリカのアングロ・プラチナ社で大型掘削機に「マグナム」導入
    油圧システムの金属汚染により、アトラスコプコ社(Atlas Copco AB:スウェーデン)の大型掘削機L12 Scoopが故障し、Anglo Platinum社の南アフリカの採掘事業で過剰な故障時間が発生していました。
    エンジニアは、標準的なマグナム・インライン・ユニットを取り付けました。次の125時間の定期点検で、従来のフィルターではシステム内に循環したままになっていた金属コンタミが大量に付着していることを発見しました。
    現場のエンジニアによると、これによって油圧の継続的な問題が解決され、作動油の寿命と標準ろ過フィルターの寿命が延び、サービス間隔が大幅に延びる可能性が現実的になったということです。
    ルーフボルタ 「マグナム」旧型
    ルーフボルタ「マグナム」旧型

    セメント工場のキルン
    磁気フィルタ-とセメントキルン駆動トランスミッションの故障防止
    潤滑油中にミクロンレベルの鉄系粒子が蓄積すると、セメントキルン駆動トランスミッションの摩耗が激しくなり、故障につながる可能性があります。
    磁気フィルタ-技術を適用することで、この問題が改善されるだけでなく、汚染物質蓄積の発生を防ぐことができるため、生産性が向上し、トランスミッションの寿命延長が証明されています。
    セメントキルン
    潤滑液への鉄系汚染物質蓄積の脅威
    重要な潤滑液に鉄汚染物質が蓄積すると、セメントキルン駆動トランスミッションに深刻な磨耗や故障が発生する可能性があります。
    それに続く鉄系汚染物質による潤滑油/潤滑剤噴射ノズルの詰まりは、摩耗をさらに悪化させます。
    それによりシステムは、潤滑油の供給不足に陥ったり、重要な作業面 (この場合はギア) の間を通過する超硬質で鋭利なミクロンレベルの鋼鉄の粒子で損害を被る可能性があります。
    潤滑剤がどれほど優れていても、この重大で有害な汚染物質を回避できなければ、その機能を発揮することはできません。
    影響を受けた粒子は保護油膜を突き破り、潤滑油の境界層破壊を引き起こし、その結果-「金属と金属」が直接接触します。
    システムへの莫大な損害
    そうなればオイル交換の回数が増えるだけでなく、ダウンタイムとメンテナンスコストが増加し、そして最終的には早期のシステム障害が発生してしまいます。
    • 交換部品(この場合はトランスミッション)のコスト
    • 故障したユニットを交換するための技術
    • メンテナンスの時間
    • 頻繁なオイル交換
    • 早期の予防保全活動
      (システムの清浄度と状態を向上させるための無駄な試みになる可能性あり)
    以上を考慮すると予防可能なこの問題を是正するコストは、不相応にも莫大です。
    全体的なコストは通常、故障した部品/部材コストよりはるかに大きく、最終的なコストはシステムのダウンタイム(停台時間)生産の損失になります。
    「マグナム」のソリューション
    この問題を防ぐために、英国のマグナム社は 特別に設計された磁気フィルター/捕捉システムを開発しました。
    「マグナム」テクノロジーは、サブミクロンのレベルまで非常に効率的(シングルパス)であるため、有害な鉄系粒子汚染から下流の部品を保護します。
    重要なことは、Magnom磁気オイルモジュールは、捕捉した汚染物質を特別に設計された捕捉ゾ-ンに保持し、汚染物質が洗い流されて流体の流れに再流出されるのを防ぎます。
    その他の利点は以下の通りです。
    • 生産稼働率の向上、つまり稼働時間の増加
    • メンテナンスコストとエンジニアリングリソースの削減
    • 構成部品とトランスミッションシステム交換コストの削減
    • 潤滑油使用量の削減
    • オイル寿命の延長
    • 4週間以内の投資回収が可能

    従来のメディアフィルターを超える利点
    システム内の有害な汚染の主な原因が鉄系物質である場合 「マグナム」フィルターは、多くの利点があります。
    従来のメディアフィルターは定期的な交換が必要で、粘度の高い潤滑油の流れを制限していました。
    メディアフィルターは、これらのトランスミッションの歴史的なシステムの問題を解決できないだけでなく オイル供給が制限されることで、システムの状態をさらに悪化させる危険性があります。
    一方、「マグナム」のソリューションは、従来の40倍の汚染物質を保持し、洗浄・再利用が可能です。
    セメント業界への応用
    「マグナム」の技術は、セメント業界の多くの顧客に応用されています。とりわけセメント業界では、「マグナム」の技術は以下のような用途に使用されています。
    • セメントキルン駆動トランスミッションの高粘度潤滑液の洗浄
    • 年中無休で稼動する高負荷のトランスミッションを保護
    • 生産寿命の延長
    • メンテナンスと修理のコストを削減
    以下はドミニカ共和国のセメント工場の重要なシステムから、大量に蓄積した鉄汚染物質がどのように除去され、保持されるのかを示しています。
    ドミニカ共和国にあるセメント工場
    反応状態から保守状態へ
    通常、問題が発生しているシステムに「マグナム」ユニットが設置されると、直ちにシステム内に循環している積年の多量汚染物質の除去が進行します。
    この過去の脅威が取り除かれると、「マグナム」は事実上「保守状態」へ移行します。
    つまり、発生した汚染物質をシステムから除去することで、汚染物質の蓄積を防ぎ、潤滑油の安定供給を確保します。
    その結果、汚れが蓄積するのを防ぎ、潤滑油本来の役目を果たせるようにします。
    言い換えれば新しいシステムに「マグナム」ユニットを取り付けるなら、オイルの清浄度システムの健全性を最初から維持することができます。
    またシステムの健全性を維持することができ顧客には速やかな利益がもたらされます。
    以下は英国のセメント工場の重要なシステムから、大量に蓄積した鉄汚染物質がどのように除去され、保持されるのかを示しています。
    英国のセメント工場

    最適なオイル性能
    「マグナム」が導入された流体システムで潤滑油から非常に小さく超硬質で鋭利な破壊的コンタミを除去することで、
    • システム内の再循環による摩耗の連鎖反応を断ち切ります。
    • システム内の貴重な潤滑油が最適状態で本来の性能を発揮できるようになります。
    • 連続生産を維持するようトランスミッションの稼働率が向上します。
    その結果、生産者が「マグナム」磁気フィルタ-システムを採用する主な動機付けとなっています。
    また、この技術は既に欧州の大手セメントプラントエンジニアリング会社が供給するセメントプラント設備にOEM標準装備されています。
    以下はアメリカの石灰工場に設置された「マグナム」です。
    アメリカの石灰工場のマグナム

    船舶関連
    効率的な磁気フィルタは、既存のろ過装置やフィルタシステム、流体調整装置の性能を向上させる上で大きな利点があり、船舶の流体アプリケーション全体から鉄汚染、酸化鉄をサブミクロンレベルまで効果的かつ効率的に除去することにより、信頼性の向上、システムのランニングコストの低減、稼働率の向上に大きな役割を果たします。
    沖合でのトロール漁
    あるトロール船のオーナーから、乗組員や生活の基盤である油圧ウインチに問題があり、海上での修理が事実上不可能であるとの相談を受けました。
    油圧ラインにマグノムのステンレス製モジュールを取り付け、汚染物質を除去することを提案しました。
    5ヶ月後に再度確認したところ、マグナムのユニットを取り付けてから、システムは手間いらずであることが証明されました。
    ノルウェー船内の燃料処理設備
    船内の燃料処理船内の燃料処理
    船内の燃料処理船内の燃料処理
    船内の燃料処理船内の燃料処理
    マグナムモデルM(油圧装置向け)
    今回使用されたマグナムはモデルM(油圧装置向け)です。
    詳細は各種モデル「油圧装置向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け
    航空機ジェットエンジンのギアボックス潤滑系統
    航空機に搭載
    マグナム社がロールス・ロイス社からの開発依頼を受けてスタートしたジェットエンジンの要であるギアボックス潤滑ライン用のマグネット フィルター開発プロジェクト。
    ギアボックス潤滑ライン
    このギアボックスはエンジンローターからクイルシャフトを介して駆動力を得て、エンジンスターター、ジェネレーターや油圧システム、オイル・燃料ポンプ等の動力源として、安全な空の運行を果たすための最重要な装備の一つです。
    ジェットエンジンが正常に作動するのを補助する大切なギアボックス。ジェットエンジンは高速で回転するため各部の機構に潤滑オイルが常に供給され円滑に循環しなくてはなりません。ところがその故障原因となる最大の問題がオイルに浮遊するサブミクロンレベルの固い金属微粉をどうやって効率的に除去するかという事でした。
    ジェットエンジンテストスタンド ジェットエンジン
    ジェットエンジン・テストスタンドジェットエンジン
    搭載用モデルついに完成! 航空機に搭載
    搭載用モデルついに完成!航空機に搭載

    10年以上の長い研究・試験期間を経てやっと正式な装備品としての認定を受けました。
    そしてついにエアバスA340 用Trent500ターボファン・ジェットエンジンに採用されたのでした。
    フライト!
    マグナム フィルターがこの問題解決の決め手としてRR 社の認定を受けた事はマグナム社にとっての大きな誇りとなっています。
    マグナム技術は皆様の快適な空の旅の安全に貢献しています。
    エアバスA340に搭載
    モータースポーツ
    今を去ること2004年、フェラーリとともにF1に登場したマグナム・磁気・フィルター
    徹底的なテストの結果、この革新的な磁気フィルターの開発版が、ミッシェル・シューマッハとルーベンス・バリチェロのF1マシンに搭載され、シーズン初戦のオーストラリアGPに出場しました。
    F1マシンに搭載F1マシン
    フェラーリの2人のドライバーは1位と2位を獲得し、ミッシェル・シューマッハはフェラーリF1マシンに初めてマグナム・テクノロジーを搭載し、ワールドタイトルを獲得したのです。
    フェラーリは、このマグノム・テクノロジーを5年間独占的に使用することにこだわったのです。
    マグナムは、フェラーリF1マシンのパワーユニットに搭載され、初めて「プレポンプ」としてオイルポンプを保護し、システム全体を保護することに成功しました。
    F1での開発から学んだ教訓から、マグナムは油圧・潤滑用途での製品性能を最適化するために設計を進化させ、世界初で唯一の双方向高圧インラインフィルターが開発され、現在JCBなど多くのOEMに使用されています。
    F1マシンに搭載F1マシン
    特長と利点
    コンパクトで汎用性の高いマグナムは、高圧力性能を備えており、小型トランスミッション、油圧ライン、ディーゼル燃料を含む「車載」自動車システムにおける重要部品の保護に最適です。シンプルなインライン設計は、流体力学上の圧力損失を最小限に抑え高効率を実現します。
    モータースポーツの世界で活躍するマグナムは、世界のさまざまな用途でその技術の価値を証明し、さらに力強く成長しています。
    開発までの道のり
    マグナム・コーポレーションは、ミルトン・ケインズにあるレッドブルF1から、F1エンジンとトランスミッションのダイノモメーター・テストベッド用のろ過/分離ソリューションを提供するよう依頼を受けました。 この装置は、世界のF1レーストラックで使用する前に、F1パワーユニットを慣らし運転し、評価するために使用されます。
    テストラボ
    このような環境は、どのような装置にとっても非常に過酷なものです。 テスト中のF1エンジンやトランスミッションの能力を確認し、保証するためには、ダイノやパワーユニットに供給する液体に、装置を最大まで作動させる際に発生する有害なゴミが入らないようにすることが不可欠です。
    この製品は、低コストで汎用性の高いユニットで、油圧や潤滑システム、燃料や水のアプリケーションなど、さまざまなアプリケーションで使用されています。
    Magnom-Midi-Unit
    Midi、Mini、Maxの製品ラインは、トランスミッション、燃料、油圧などの用途で、製品自体に直接使用されるだけでなく、テストセル、ランインテストベッドなどの重要なシステムの保護用として、様々な産業界でしばしば採用されています。
    システム内で鉄粉が発生する場合、その大きさは一般的に10ミクロン以下です。
    そのため、この超鋭利で超硬質なゴミは、従来のろ過装置そのまま通過することができ、システム内で再循環し、何度も何度もさらなる摩耗や損傷を引き起こし、故障の原因になります。
    Red bull f1エンジンギアボックス Red bull f1エンジンギアボックス
    マグナムは、この問題に対する特許取得済みの常識的な解決策であり、産業界全般で、また非常に高性能なアプリケーションで、そのように認識されつつあります。
    マグナム...シンプルで明白な解決法!
    Red bull f1
    Red bull f1
    マグナムモデルM(油圧装置向け)
    今回使用されたマグナムはモデルM(油圧装置向け)です。
    詳細は各種モデル「油圧装置向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け
    バイク
    Ducati Corseでの実績
    イタリア・ボローニャに本社を置くドゥカティ・モトGPチーム「ドゥカティ・コルセ」は、2000年代初頭からマグナム・フィルターを使用しています。
    マグナム開発チームと当時のレーシング責任者の共同により開発が始まりドゥカティコルセのMotoGPバイクのエンジンにマグナム搭載が決定されました。
    その目的は、エンジンのメインオイルポンプに混入する有害な微粒子を除去し、ポンプの容積効率を最大化し、これらの汚染物質による早期故障からシステム全体を保護することにあります。
    そのため、限られた数のエンジンから最大限の性能と寿命を引き出すことが非常に重要でした。システムの重要なコンポーネントを保護することが、当然ながら重要な要素となります。
    特にマグナム・テクノロジーのユニークな点であるオイル流量を制限しない重要性に注目されました。さらに摩耗低減、長寿命化、部品寿命の延長、オイル寿命の延長、システム全体の性能向上も検討すべき重要な要素でした。
    ドゥカティのmotoGPエンジンは、マグナム技術の使用期間中、そのパワーの優位性と信頼性において、かつてないほどの高い評価を得てきました。
    それはこのユニークな技術を採用した結果、優れた成果によってマグノムは、ドゥカティと長年にわたって強い関係を築いてきました。
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    高性能バイクDUCATI 916でのユーザ-の声
    ドゥカティオーナー兼レーサーのユーザ-からDucati 916を、約4.8万kmもの距離まで過酷な走行にも関わらず新車時から保護されているとのコメントが寄せられています。
    「このバイクは、交換部品やエンジン作業を一切しておらず、機械的にとても静かで、新車時よりも圧縮が良くなっています。」
    元オートバイレーサーであり、ビルダーでもある彼は、その経験から、この特徴的な信頼性と優れた機械的状態は、優れたケアと「マグナム」の装着に起因すると考えています。
    デスモドロニック高性能エンジン※は、マグノム・フィルターなしでは、デスモドロニック部品などの重要なシステム摩耗面の周りを絶えず循環する、超硬質で超鋭い微小金属片を除去することで大きな利益を得ます。
    マグナム・マグネット・フィルター技術は、最も攻撃的で問題のある汚染物質(鉄/鋼、フェライト系物質)を、流体の流れを制限することなく(汚染物質で満たされていても)0.07ミクロンまで除去し、一度除去した汚染物質を流体から分離し、洗浄や重要なシステムへの再導入を避けることができるのです。
    ハイエンドモータースポーツ、油圧・潤滑油業界に最適な製品です。
    ※デスモドロニックとは、確動カム機構ともいわれレシプロエンジンの吸排気弁をバルブスプリングに依らず、カムとロッカーアームの機構によって閉じる機構です。
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    バイクマシンに搭載バイクエンジン
    建設機械
    建設機械
    効率的な磁気フィルタは、油圧システムとその濾過ユニットおよびフィルタシステム/流体コンディショニングの性能を向上させる上で大きな利点を提供し、重要なシステムから鉄汚染、酸化鉄をサブミクロンレベルまで効果的かつ効率的に除去することにより、システムのランニングコストを改善/削減し、信頼性と重要な可用性を向上させる上で大きな役割を果たします。
    トランスミッションの保護
    アリソントランスミッション型式:740HTの修理に8,000ドルを費やしたアメリカン・コンクリート社のエンジニアは、「マグナム」フィルターで投資を保護し、継続的な修理・交換コストと、将来の故障による収益の損失を回避することを決定しました。
    35年の経験を持つアリソン社修理専門家のアドバイスを受け、同社は「マグナム」のインラインミディフィルター導入を選択しました。
    「マグナム」コア 捕捉された鉄粉
    「マグナム」コア捕捉された鉄粉

    クレーン・スウィング・モーター
    この働き者のクレーンシステムは、従来の(そして限られた効率しかない)濾過によってシステム内に放置されたまま循環している金属摩耗汚染の蓄積によって、摩耗の加速に悩まされていました。
    この回路に「マグナム」 Maxユニットを組み込むことで、超硬質で鋭利な損傷を与える摩耗材がすべて流体から系統的に除去され、循環中に残された破片の蓄積による早期致命的な故障のリスクなしに、クレーンがより長く、より懸命に働くことができるようになりました。
    各種作業車両
    キャタピラーCAT D11ドーザー... ファンドライブ寿命延長...
    「マグナム」インラインMidiをCaterpillar D8油圧回路に設置。試験期間は6ヶ月間。試験の目的は、過酷な環境における「マグナム」ユニットの適合性と、小さな鉄系汚染物質を除去するコア技術の効率を判断することでした。
    D8 油圧回路の 10 ミクロン定格スピンオンフィルターの下流にインライン Midi ユニットを設置。
    各種作業車両
    テストの結果
    Midiユニットはインラインに設置され、現場作業中もしっかりと固定され、損傷もなかった。どちらの用途でも、コアに目に見える量の鉄汚染が見つかりました。
    これらの汚染物質は、10ミクロン定格の既存フィルターを通過できるほど小さかったのです。5ミクロン以下の金属片は肉眼では見えません。
    最初の検査で見えたのは、小さな破片がたくさん集まった大きな「構造物」を形成した破片でした。
    テスト概要
    「マグナム」ユニットを油圧システムに取り付け、従来のフィルターの後に取り付けることで、最も危険な微小汚染物質を除去し、システム全体の効率を向上させました。
    これらの有害な鉄片を除去することで、重要な構成品の寿命を延ばし、致命的なシステム故障のリスクを減らすことができます。
    この結果、油圧部品(特にファン・ドライブ)の寿命が5倍も延び、車両1台あたり15,000ドル以上の費用効果が得られました。
    「マグナム」コア 捕捉された鉄粉 鉄粉拡大写真
    「マグナム」コア捕捉された鉄粉鉄粉拡大写真

    マグナムモデルM(油圧装置向け)
    今回使用されたマグナムはモデルM(油圧装置向け)です。
    詳細は各種モデル「油圧装置向け」からご覧いただけます。
    マグナム一般液体向け
    建設車両
    セメント・コンクリート業界からの朗報-油圧システムの信頼性
    「磁気フィルタ-は確かに機能する!」
    マグナム社の長年の得意先の一つでもある「ビートルズの出身地」で有名な英国リバプ-ル(Livepool)近郊のCubic3社は、容積式コンクリートミキサーとKCPコンクリートポンプのメーカー兼販売会社です。
    KC3 VOLUMETRIC MIXER
    同社は2007年にコンクリートミキサーを発売して以来、革新的な設備に「マグナム」を採用してきました。
    コンクリートミキサー
    これは、「マグナム」磁気フィルタ-導入に伴う信頼性の恩恵を長期的に評価する絶好の機会となりました。
    セコンクリートミキサー
    評価後、経験豊富なマグナム社のエンジニアでさえも、このアプリケーションで見られたシステムや部品の延命程度の高さに驚愕しています。
    マグナム社技術主任のコメントによると
    「マグナム磁気フィルター技術の導入による長期的なメリットは、これまでにも多くのお客様からご好評をいただいておりますが、システムの信頼性についてこれほど類例のない長期的な事例は、かつて見たことがありません。
    油圧・潤滑システムからミクロンレベルの超硬質・超鋭利な鉄汚染を効率的に除去することで、システムの信頼性に長期的かつ劇的なプラスの影響を与えることを実証する説得力のある根拠と言えます。」
    言うまでもなくニューロック社の製品群に使われている優れた設計とエンジニアリングのスキルも見過ごすべきではありません。
    コンクリートミキサー
    マグナム社の最高経営責任者は次のように述べました。
    「当社の製品ラインは、その強度と信頼性において、業界全体で高い評価を得ています。これはマグナム・マグネットフィルター製品のおかげです。」
    さらにCubic3社とニューロックの技術主任は、次のように述べています!
    「私たちが革新的なシステムを製造してきた数年間で、油圧ポンプやモーター部品の故障は3件しかありません。
    お客様からのコメント
    また、Cubic3社チームは次のようにコメントしています。
    マグノム・ポンプメイト(サクションストレーナーの交換)は、装着してすぐに使用できるため、濾過の消耗品も減り、一般的な業界のシステムや機械のサービス間隔も短縮されました。
    さらに、信頼性が向上したことで、エンドユーザーの機械生産稼働率(そしてもちろん生産性)が向上しました。
    マグノムの製品を試用し、その結果を体験すると、この優れたフィルタ-製品の導入無しで油圧・潤滑システムの構築など考えられないことです。
    費用対効果を考えれば、私たちにとって 「間違いない製品」です。
    これは、勤勉な働き者の油圧・潤滑システムの「延命への特効薬」なのでしょうか?」
    コンクリートポンプ
    建設車両2
    マグナムはオフ・ハイウェイ車両の重要な油圧および潤滑システムの性能を向上させる
    資材加工機械と空中作業プラットフォームの世界的メーカーTEREX社は社内および実車試験の両方で徹底的なテストを実施し,マグナムポンプメイトを油圧システムに関する標準機器として採用しました。
    TEREX
    これは、同社のダンプトラックの油圧ポンプのサクションポートに取り付けたマグナムポンプメイトの徹底的な評価によるものです。
    マグナムポンプメイトテクノロジーは、TEREX社のトラックが使用される様な過酷な条件で生成される摩耗物質の再循環からポンプとシステム全体を保護します。
    このモデルは、油圧システムの耐用年数を、修理の必要なく簡単に延長することができます。
    「超硬質」で「超鋭利」な微小汚染物質を除去することは、システムの寿命と健康に大きなプラスの影響を与えます。
    そのため、機械の稼働率が向上し、生産量が増加すると同時にメンテナンス費用も削減できます。
    それは機械やエンドユーザーにとって大きなメリットです。
    マグナム製品は多くのアフターマーケット重機ユーザーと同様に世界中のオフハイウェイ OEM 企業によって幅広い分野で広く使用されています
    オフハイウェイ OEM 企業で広く採用

    マグナムポンプメイト(サクションタイプ)
    今回使用されたマグナムはマグナムポンプメイト(サクションタイプ)です。
    詳細は各種モデル「サクションタイプ」からご覧いただけます。
    マグナムポンプメイト
    ※オフハイウェイ車両
    オフハイウェイ車(OHV)とは、未舗装道路やオフロード用に特別に設計された車両の一種で、通常の車両では走行できないような悪路での走行を目的としています。
    小型作業車両
    小型作業車両(WSV)の長年の課題
    静圧式油圧回路※によるトランスミッションは今では乗車式草刈り機や4x4 小型作業車、農業機械類、また多様な建設・土木作業車など幅広いアプリケーションに採用されています。

    静圧式油圧回路
    HST(Hydro Static Transmission:静油圧式無段変速機)の頭文字を取ってHSTと呼ばれます。油圧で動力を伝達する装置で、レバー操作1本で無段変速と中立・前進・後進の切替えが可能となります。
    各種作業車両
    各種作業車両 各種作業車両
    しかしこれらの車両で採用されるトランスミッションには独特の課題があります。
    それは油圧回路の特殊性によるもの、即ち高圧な油圧ラインである事、作業車両が前進・後進を繰り返す度に、油の流れ方向が双方向に切り替わること。
    その様な構造上で一般的な回路フィルターが使えず、油中に浮遊する微細な鉄系コンタミが引き起こすトラブルに対する適切な対応策を見いだす事が出来ずにいたのです。
    静圧式油圧回路によるトランスミッション
    小型作業車両導入へのハードルとは?
    この様な高圧かつ双方向に流れ方向が切り替わる油圧回路に対して一般的な透過式フィルターを使う為には、2組の高圧フィルターハウジングにそれぞれ逆止弁を取り付けた装置が必要です。
    こうした理由から以下の課題が浮上します。
    • 大きな取り付けスペース
    • かなり高価な費用が加算される
    そうした費用やスペースをいとわない大型かつ高額なシステム以外に採用されるのは非常に希なケースです。
    小形システムにおいては、せいぜいリザーブタンク内の流出口にストレーナーを取り付ける位の対応策しか出来ないというのが現実なのです。
    この結果、オーナーは油圧回路内に浮遊する微細な鉄系のコンタミが次第に集積しそれによって、ついにはモーターやポンプまたバルブなどが壊滅的なトラブルに見舞われるまで気づくことなく、装置の稼働を続けるという事になるのです。
    マグナムCPシリーズがその完璧な答えです
    こうした長年の課題に対して以下の様な高い費用対効果が期待できます。
    • 小型であり取り付けが簡単、しかも非常に安価です
    • 双方向のラインにそのまま直結出来ます
    • コンタミで満杯になっても圧力損失が殆ど起こりません
    • 捕捉されたFe 微粉が下流に再流出する事がありません
    • 高圧ラインに適応します(保証圧力6000 psi)
    • 10um レベルのFe 系コンタミを99.97% 捕捉します
    • CP標準品のネジサイズはSAE 12, 16, 20 の3種類です
    注)OEM 向け特注品の供給も可能です

    マグナムモデルCP(油圧回路向け)
    今回紹介したマグナムはモデルCP(油圧回路向け)シリ-ズです。
    詳細は各種モデル「油圧回路向け」からご覧いただけます。
    マグナム油圧回路向け
    水質改善
    水質改善リンチ社
    地下水の黄鉄鉱を除去
    黄鉄鉱(pyrite:パイライト,Fool's gold:愚か者の金。見た目が「金」にそっくりなことからヨーロッパではこの呼称が付けられた鉱物)は主成分の鉄とともに、ヒ素(As)やカドミウム(Cd)などの有害な重金属も含んでいます。黄鉄鉱の分解でこれらの重金属が放出され、酸性水とともに大量に河川に流入したりすると、下流の生態系にとっては極めて深刻な事態となりかねません。
    マグナムの販売代理店であるリンチ・フルイド・コントロールズ(ニューヨーク州ノース・トナワンダ)カナダ・オンタリオ州ドレスデンの顧客から相談を受けました。
    そこでは、長年にわたり水系に黄鉄鉱の汚染があり、健康被害が続いており、他社製の高価な従来型微細ミクロンフィルターでは解決できない状況にありました。
    結果、マグナム導入によって黄鉄鉱の問題を解決する上で大きな成功を収めることができました。以下はカナダと米国を拠点とする油圧システム系企業グル-プであるリンチ社とそのお客様からの直接の引用です。
    「信じられないような結果です。わずか5ヶ月の使用で、マグナムの性能は格別です!。マグナムの試用に非常に満足しているので導入にお金を費やすだけの価値は十分にあります。」とコメントされています。
    導入効果の検証
    マグナムの初期組み立ての内部マグネットコアには、5ヶ月の使用ですでに1/2〜3/4の黄鉄鉱が付着していたのです。このことから、6~9ヶ月に一度はクリーニングを行う必要があると考えられます。
    下流には、他社製の高性能な超小型ミクロン、非常に高価なメカニカルフィルター(公称40ミクロンと、0.02ミクロンが1つ)が数台設置されています。
    従来型の既存フィルターシステムでは、顧客にとって効果が納得できていないようです。
    今回マグナムクリア10が導入され、使用後も簡単に洗浄できました。洗浄には、まず水流、次に高圧空気(100psi)を使いました。
    マグナムの圧力差は計り知れず、マグナムの濾過効率の良さを証明するものでした。
    特に改善すべき点はありません。フィルターは非常によく機能しています。"
    "お客様の奥様は健康問題を抱えておられますので、黄鉄鉱の抽出は奥様にとって極めて重要なことなのです。
    マグナム導入に費やしたお金は十分に価値があり、ご夫婦は非常に満足しています。
    しかしながら環境で実際何が生じているのかを理解するために、大学に水を分析してもらっていて近い将来、更新予定です。マグナム設置後すべて順調です。
    マグナム使用結果既設フィルタ-
    取り外した時の様子。高価な他社製既設フィルタ-
    マグナムクリアシリ-ズ
    今回使用されたマグナムは容器が透明な一般液体向けクリアシリ-ズです。一例として以下の種類等があります。詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリアシリ-ズMagnom-Clear-20
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-5
    マグナムクリアシリ-ズ
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-10マグナムクリアシリ-ズ Clear-20
    冷間圧延プロセス
    マグナム導入前の背景
    マグナムの顧客であるUK Formflo社は、さまざまなメーカー向けにトランスミッション・シンクロリングを製造しています。
    製造プロセスの一部は、特許取得済みの冷間圧延プロセスであり、このプロセス中に小さな鉄粒子が生成され、圧延油流体を汚染し、機械のベアリングに侵入します。これにより、生産の損失とダウンタイムが発生します。
    当初、マグナムユニットは、消耗品のフィルターの使用量削減目的で1台の機械にのみ取り付けられていましたが、既存フィルターコストの増加 (廃棄コストを除く) は法外なものになっていました。
    最初の試験例として「マグナムクリア5」が設置されましたが、捕捉コアが非常に早く満杯になったので予想よりも頻繁な清掃が必要になりました。
    クリーニングの間隔を延長するためにマグナムクリア10ユニットに変更交換しました。
    マグナム導入結果
    消耗品カートリッジの節約額は当時月あたり150ポンド(182円/ポンド)と計算され、これのみに基づくと、マグナムクリア10の初期投資回収期間は約4か月未満でした。
    マグナムは現在、9つの冷間圧延ラインすべてに設置されており、この用途での成功を受けて、工場内のブローチ盤※にも使用が拡大されています。
    Formflo社は、次のようにコメントしています。
    「圧延油の濾過は、長年にわたる深刻な問題でした。顧客はより高い清浄度レベルを推進しており、それには通常ますますコスト高となります。マグナムは、4か月未満で初期投資回収でき、継続的な消耗品コストがかからない低コストのソリューションを提供しました。 私どもは間違いなくマグナムを再度購入する予定であり、工場の他の用途にも導入できるよう調査しています。」
    ※「ブローチ」と呼ばれる特殊な切削工具を用いる工作機械
    冷間圧延プロセス

    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア5 マグナムクリア10
    マグナムクリア5マグナムクリア10
    工作機械
    マグナム併設により工作機械のカートリッジ フィルターの寿命延長が可能
    「マグナム」は工作機械に適応すれば以下の効果が得られることが実証されています。

    • 従来フィルターと併設することにより、その寿命延長できる。
    • 汚れが最高度に積層された時点でも、送液圧力の低下は非常に低いレベルである。
    • 除去できる粒子径の分布は、1ミクロン~数千ミクロンレベルと広範囲である。
    • クーラントの使用期限が、はるかに延長できる。
    • 機械本体の寿命を延長させる。
    • 機械の停台時間(ダウンタイム)を短縮させる。
    • グラインド デイスクなど消耗品のコストを減少させる。
    • フィルターの廃棄量が減り、環境負荷を減少させる。

    マグナムを工作機械に適応すればコスト削減のみならず環境負荷低減にも貢献できます。
    円筒研磨機 円筒研磨機 円筒研磨機試験用ワーク

    マグナムによって確実に捕捉される鉄系微粒子。システムの摩耗連鎖反応防止対策になります。写真右端は、マグナムコアのクリ-ンな状態(左)と研磨屑が満杯に捕捉された状態(右)です。
    マグナムを追加 マグナムコア 捕捉された鉄粉
    「マグナム」適応による上記の効果を実証するための評価試験の詳細は,左側ナビの
    その他・資料>「追加情報・工作機械」
    からご覧になれます。今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

    放電加工機
    放電加工機(EDM:electrical discharge machining)の特徴
    放電加工機は、放電現象で生じる火花の数千度にも及ぶ高温の熱で金属材料を精密に加工できる優れた技術です。金型製作や様々な精密工業製品製造に大変重宝な加工機で、あらゆる加工の分野で活躍しています。
    一番の特徴は何といっても通常の切削加工では加工ができないようなとても硬い金属でも大変複雑でしかもミクロン単位の精密加工が可能となることでしょう。つまり加工材料(ワーク)の硬度に依存せずに加工できるのは大きな魅力です。
    加工液の清浄度は重要
    とはいえ、利点ばかりではなく運転上注意すべき大事なことがあります。その一つはワークを浸した加工液中で加工のための放電がなされるため、加工液を常に清浄に保つことは製品の仕上がりや機械本体寿命等に直接関係する大切な要素となります。
    というのも加工速度がとてもゆっくりなのでワークの加工は通常長時間に及びます。そのため加工液の清浄度を保つ上で「フィルタ-システム」の性能やメンテナンスは大変重要です。
    放電加工機の利点でもあるワークの硬度に依存しない超硬合金でも切削できるということは、言い換えるなら超硬度の微粒子が加工液中を常に循環していることになります。
    フィルタ-システムでこれらの超硬度微粒子が十分に除去できないとすれば、「摩耗の連鎖反応」の引き金になる可能性もあるということになるかもしれません。
    フィルタ-システム
    放電加工による飛散したワークの微粒子は常に加工液中を巡回することになり加工液は加工が進行するにつれ新しい透明な状態から徐々に懸濁してゆきます。
    加工液を排出する時にはこれらの微粒子はスラッジとしてフィルタでろ過されますが、メッシュが細かくなるほどフィルタは高価となります。
    目が粗いフィルタは比較的安価になりますがスラッジを十分にろ過できないと装置本体の故障の原因や製品の仕上がり精度にも影響してきます。目を細かくするとスラッジが詰まりやすくなり、交換/洗浄頻度も高くなるためダウンタイム(保守のため停台時間)が増えて作業効率が低下します。また経済的な損失に加えて廃棄による環境への負荷も高くなります。
    ワイヤー放電加工機の切削水の例
    以下はあるワイヤー放電加工機の切削水の様子です。
    右端の写真は切削水を既存フィルターで濾過していますが、スラッジが十分に除去できていないため切削水が濁ってしまっています。
    配管径約φ60のゴムホースで水量は多いですが水圧はかかっていません。加工状態を把握するには加工液が透明であることが望ましいです。
    「マグナム」取付予定箇所 排水管 懸濁した切削水
    「マグナム」導入の利点
    効率的な磁気フィルタは、既存のフィルタシステムの寿命延長、装置本体の可能性能を向上させる上で大きな利点があります。
    放電加工機の流体アプリケーション全体から鉄汚染、酸化鉄をサブミクロンレベルまで効果的かつ効率的に除去することにより
    • 製品の仕上がり精度の向上
    • 信頼性の向上
    • システムのランニングコストの低減
    • 稼働率の向上
    • 広範な粒子径(0.07~260μ)の微粒子が捕捉できる
    に大きな役割を果たします。 一例として以下の評価試験から「マグナム」導入による放電加工機への利点をご覧下さい。
    FCS社に提供されたラフバラ大学(英国)による報告(2002年6月)
    このテストは、放電加工機の濾過システム内に取り付けられていた「マグナム」・ユニットを実験室に運び込み行われました。写真左は荷受け時の「マグナム」で右はトップカバーを外した状態です。
    荷受け時の「マグナム」 トップカバーを外したところ
    コアに集積された粒子の量は概算で、水分を含むと1,240g、乾いて固形化すると790gでした。
    粒子を顕微鏡で観察すると、主成分の鉄以外にもクロミウム、バナジウム、銅、亜鉛など多種の物質が確認されました。(低合金鋼のものが加工されたことを示します。)
    粒度分布はマルバーン社製・マスターサイザーによって測定されました。
    以下の写真は左が洗浄前の「マグナム」、右が洗浄後の「マグナム」のコアの状態を示しています。多量のコンタミが捕捉されている様子が分かります。
    洗浄前の「マグナム」 洗浄後の「マグナム」
    詳細レポ-トは、以下からご覧いただけます。
    その他・資料>追加情報・放電加工機
    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

    放電加工機2
    ノルウェーのハイテクEDM工場で「マグノム」が活躍
    Aarbakke a.s.社は、オフショア産業向け特殊坑内機器のノルウェー有数の大手メーカーです。
    同社は、ハリバートンシュルンベルジェウェザーフォードなどを含むすべての大手石油会社およびサービス会社と密接な協力関係にあります。
    工場自体は最先端の設備を備えており、主要な製造エリアには大気質監視用に新しい設備やオレンジの木も設置されています。
    当初、ノルウェーの「マグナム」販売代理店である "Game Changer technology "のオーナーは、「マグナム」の技術がこの新しい用途にどれほど効果的か確信が持てませんでした。
    というのもAarbakke社は通常、「超二相チタン:superduplex titanium」などの非常に珍しい素材を扱っているためです。
    ノルウェーのハイテクEDM工場
    「マグナム」導入効果は・・・
    Aarbakke社は、自社のEDM加工機の1台に「マグナム」クリアタイプを装着しました。その結果は「マグナム」コア上に汚染物質が蓄積しているのが確認できるまでに、わずか数分しかかかりませんでした。
    この成功を受けて、Aarbakke社は集中液体洗浄システム (流量 117ℓ/min の清浄側) に「マグナム」 ユニットを設置しました。
    現在、加工機のダウンタイムを最小限に抑え、稼働率を最適化するために、各機械に「クリア」タイプのユニットを導入しています。
    「マグナム」ユニットは、これらのハイテク・システムから、現在に至るまで優に100 kgを超える超微粒子汚染を、流体システムのいわゆる「本来清浄とされる側」から除去しています。
    「マグナム」全面採用へ
    現在のところ、2~3kgの微細な汚れがシステムから除去され、「マグナム」ユニットの磁気コアに捕捉されるため、毎週清掃が必要となっています。
    数百万NOK(ノルウェークローネ:13.4円/NOK 2023/7)もの費用を投じたフィルタ-システムの清浄側の微粒子レベルは、販売代理店のオ-ナ-にとって驚きでしかありませんでした。
    通常研修の一環として、研修生がユニット整備を担当することになり,最近、工具と流体の寿命延長による節約効果を定量化し始めました。
    Aaarbakke社は、現在、発注している全部の新しい機械に「マグノム」の技術を採用しています。
    工場への「マグノム」全面導入へ
    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア20 マグナムクリア5
    成形加工機
    成形加工機の特徴
    成形加工機にはいろんな種類がありますが、その一つが「型」を使用して、金属や樹脂などの材料を加工して製品化する工作機です。
    研磨剤入りの洗浄液で金型や機械内部の洗浄を行いますが内部を損傷したり残留により成形品に不具合が生じることがあります。
    鉄粉が混入すると、成形品に黒点や凹凸が生じたり、金型にも損傷を与えることがあります。もし金型に損傷が生じれば寿命が短くなるため、製造コストに影響してしまいます。
    そのため樹脂や金属などの異物除去のためにフィルタ-システムの定期メンテナンス(清掃)は機械性能や製品仕上がりには大変重要です。
    フィルタ-システム
    目の大きさが小さいほど、より細かい異物を取り除くことができます。しかしフィルターが詰まりやすくなるため、頻繁な定期清掃が必要になる上に高価です。
    では目の大きさが大きくすれば、フィルターが詰まりにくくはなります。ところが、異物を取り除ける範囲が狭くなります。これらの条件を考慮しフィルタ-メッシュは製品の用途に合わせて選択する必要があります。
    一般的には、数ミクロンから数十ミクロン程度のものが使用されることが多いようです。
    その他・資料>追加資料・フィルタ-をご参考下さい。
    成形加工潤滑液の特徴
    成形加工潤滑液は、成形加工機の金型と成形品の間に塗布される潤滑剤です。成形加工潤滑剤は、成形品の表面を保護し、金型と成形品の間の摩擦を減らすことで、成形品の品質を向上させます。
    また、成形加工潤滑剤は、金型の寿命を延ばすことができます。
    成形加工潤滑剤には、水性と油性があり、水性は環境に優しく、油性は高い潤滑性があります。使用する潤滑剤は、成形品の材質や形状、加工条件などによって異なります。
    マグナムフィルタ-の効果
    「マグナム」クリアシリ-ズの「クリア20」は成形加工潤滑の液中に浮遊する鉄粉をロールに帰還しないよう確実に捕捉します。
    加工機からの汚染排水は一度タンクに貯蔵されます。汚染排水はポンプで「マグナム」フィルタ-に送水されます。
    そして「マグナム」フィルタ-でろ過された加工液は再び加工機にもどされます。
    汚染液体をポンプから「マグナム」へ送り出す配管 コア前処理用排液管
    汚染液体送出配管コア前処理用排液管
    「マグナム」の有効性は一目瞭然― 液を下から吸い上げ、コンタミを捕捉したコア
    「マグナム」によってコンタミが除去された汚染水は再び加工機に戻されますが、汚染水が通過した後のコアを取り出してみると、鉄系コンタミがしっかりと捕捉されている様子が観察できます。
    矢印の方向に汚染加工液が流れてゆく中で、コンタミは「集積ゾ-ン」に確実に捕捉され、流路は浄水のみが通過しますが圧損や再流出は生じません。
    コンタミを捕捉したコア

    また加工機の ロール成形のラインには「マグナム」のクリア5“ ユニットが追加されています。
    石鹸水送出システムとロールに有害なコンタミは「マグナム」コアにしっかりと捕捉されています。
    微細粉(10~20ミクロン)が研磨剤のように働き、ロールの早期磨耗を引き起こすことが知られています。
    詳しくは、流体システムの最大の脅威>「摩耗の連鎖反応」をご参考下さい。
    ロールの早期磨耗を引き起こす微細粉 コアの様子

    今回使用されたマグナムは「一般液体向け」クリアシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「一般液体向け」からご覧いただけます。
    マグナムクリア20 マグナムクリア5
    各種モデル
    モデルCP(油圧回路向け)
    ・特徴
    • 油圧回路内にそのまま取り付けられる
    • 流れの向きは双方向
    • コンパクトなモデル
    • 高圧にも耐えられるハウジング:耐圧27~41 MPa
    • 油圧回路の重要構成部の上流に
    • 許容温度:150℃
    モデルCP 写真
    ・用途
    • 油圧ライン
    • 小型トランスミッション
    • エンジン燃料ライン
    ・ラインナップ
    モデル名 接続ネジ ボディ材質 耐圧 寸法A 寸法B 重量  
    CP-12A SAE-12 アルミ 27.6MPa(276bar) 7.2cm 4.5cm 0.45kg

    CP-12S SAE-12 ステンレス 41.4MPa(414bar) 7.2cm 4.5cm 0.68kg
    CP-16S SAE-16 ステンレス 27.6MPa(276bar) 7.5cm 5.7cm 1.1kg
    CP-20S SAE-20 ステンレス 27.6MPa(276bar) 9.0cm 8.5cm 1.7kg  
    ※このサイズは分解清掃ができません。使い切りとなります。
    モデルCPのイラスト
    ・メンテナンス
    マグネットを挟んだプレート間の汚染物質収集ゾーンがいっぱいになっているように見える場合は、ユニットをリサイクルして安全に廃棄し、新しいクリーンなCPユニットを取り付ける必要があります。
    耐用年数は、システム内の汚染の程度にのみ依存します。
    構造上、目詰まりを起こしませんのでコンタミを最大まで集積した後でも使用を続けても問題は発生しませんが、新たなコンタミを収集せず回路保護の効果がなくなりますので、早めの交換を推奨します。

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    モデルM(油圧装置向け)
    ・特徴
    • 用途の広いモデル
    • 捕捉量が多い
    • 圧力損失と捕捉効率を両立
    • シンプルかつコンパクト
    • 許容温度:120℃
    モデルM 写真
    ・用途
    • 油圧装置のメイン配管
    • 中型トランスミッション
    • エンジン各所ライン
    ・ラインナップ
    モデル名 接続ネジ ボディ材質 耐圧 寸法A 寸法B
    Mini SAE-8 アルミ 17.3MPa(173bar) 4.8cm 7.8cm
    Midi SAE-12 アルミ 12.1MPa(121bar) 7.3cm 9.8cm
    Max SAE-20 アルミ 10.3MPa(103bar) 10.8cm 10.7cm
    モデルMのイラスト
    Magnom-Max Magnom-Midi Magnom-Mini
    マグナム-Maxマグナム-Midiマグナム-Mini

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    プロセスユニット(潤滑油等大型モデル)
    ・特徴
    • 大口径・大容量モデル
    • 大流量配管にも対応
    • 故障の許されない集中システムに
    • 発電システムなどを確実に守る
    • 最大級の予防保全
    • 許容温度:120℃
    プロセスユニット写真
    ・用途
    • 大型油圧装置のメイン配管
    • 大型トランスミッション
    • 集中潤滑装置
    ・ラインナップ
    モデル名 接続ネジ ボディ材質 耐圧 寸法A 寸法B
    プロセスユニット5 G-2" アルミ 1.7MPa(17bar) 20cm 23.5cm
    プロセスユニット20 G-2" アルミ 1.7MPa(17bar) 20cm 52.2cm
    プロセスユニットのイラスト
    MPUマルチユニットなど大形/特殊サイズについては別途お問い合わせください。
    大形/特殊サイズ

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    サクションフィルタータイプ
    ・特徴
    • 油圧装置のタンク内サクションフィルターとして
    • 0.07ミクロンまでの鉄粉粒子を確実に捕捉
    • 目詰まりを起こさないポンプを保護するためのモデル
    • 油圧装置の大きな保護ソリューション
    • 許容温度:100℃
    ポンプメイト 写真
    ・用途
    • 油圧装置のサクションライン
    ・ラインナップ
    モデル名 接続ネジ 重量 寸法A 寸法B
    3/4" 3/4"NPT 0.6kg 8.6cm 8cm
    1" 1"NPT 0.6kg 8.6cm 8cm
    1-1/4" 1-1/4"NPT 0.6kg 8.6cm 8cm
    2" 2"NPT 1.05kg 12.2cm 9.5cm
    1-1/4" 3"NPT 2.45kg 18.6cm 11.8cm
    ※ポンプメイトは全サイズ分解清掃ができません。使い切りとなります。
    ポンプメイトのイラスト

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    クリアシリーズ(低圧一般液体用)
    ・特徴
    • 水溶液向けモデル
    • 透明ハウジング
    • メンテナンスが容易なT型を採用
    • 大容量集積モデル
    • 切削液の最終フィルターとして
    • チラー等冷却水のスケール除去等に
    ・用途
    • 機械加工切削液
    • 冷却液
    • 洗浄液(炭化水素系は樹脂の耐性に注意)
    クリア5のイラスト
    ・ラインナップ
                       
    モデル名 接続ネジ 重量 耐圧許容温度 寸法A 寸法B 寸法C
    クリア5 カーボン 1"G 2.6kg1.2Mpa 80℃ 12.7cm 18.7cm 11.2cm
    クリア5 ステンレス 1"G 2.6kg1.2Mpa 80℃ 12.7cm 18.7cm

    11.2cm

    クリア10 カーボン 1"G 4.1kg 1.2Mpa 80℃ 12.7cm 30.7cm 11.2cm
    クリア10 ステンレス 1"G 4.1kg1.2Mpa 80℃ 12.7cm 30.7cm 11.2cm
    クリア20 カーボン 1-1/2"G 16.9kg0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    クリア20 ステンレス 1-1/2"G 16.9kg 0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    ブルー20 カーボン 1-1/2"G 16.9kg 0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    ブルー20 ステンレス 1-1/2"G 16.9kg 0.8Mpa 50℃ 19cm 64cm  
    クリア5のイラストクリア20のイラスト
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-5
    クリア10のイラスト
    マグナムクリアシリ-ズ Clear-10マグナムクリアシリ-ズ Clear-20

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    MPU
    ・特徴
    • 水溶液向けモデル
    • 透明ハウジング
    • メンテナンスが容易なT型を採用
    • 大容量集積モデル
    • 切削液の最終フィルターとして
    • チラー等冷却水のスケール除去等に
    ・用途
    • 機械加工切削液
    • 冷却液
    • 洗浄液(炭化水素系は樹脂の耐性に注意)
    MPUのイラスト
    ・ラインナップ

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    カタログ一覧

    MAGNOMカタログ

    MAGNOM総合カタログ2023年度版 MAGNOMマグネットフィルタ-一覧表 機械保全ー「目からウロコ」のオイル管理資料
    MAGNOM総合カタログ2023年度版(35.5MB)MAGNOMマグネットフィルタ-一覧表(257KB)オイル管理資料(7.1MB)

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    その他・資料
    追加情報・工作機械
    評価試験の詳細
    この評価試験は既設のJones & Shipman社のシリーズ 10 CNC 円筒研磨機(以下の写真参照)の標準的なカートリッジフィルターに「マグナム」インラインフィルターを併設した時の効果を検証した結果です。
    評価試験実施の背景
    2002年初頭にJM Technology Ltd.、Galileo Innovation plc、Advanced Manufaturing Technology 社および、トライボロジー研究所(AMTTREL),LJMU との間で持たれた会合によってこの試験規格が開始しました。
    さらに、このテスト計画は、事前に「マグナム」フィルターシステムについての予備知識がなにもない状態で計画されました。
    研磨工程で消費される電力のほとんどは、グラインドデイスクとワークピースの間に生じる摩擦によってに変換されます。
    この熱を最小限に押さえることは、温度上昇によって起こる製品のダメージやグラインドデイスクの過度な摩滅を防ぐ上で非常に重要なことで、このことは冷却システムを正しく構築することで始めて可能となります。
    冷却液の役割
    冷却液は摩擦力を減じるための潤滑剤として働き、熱の上昇やデイスクの摩滅を押さえると共に、ワーク面から削り取られたくずを取り除く洗浄剤として機能します。
    この冷却液の浄化は研磨面の品質を向上させる上で非常に重要であるので、浄化のためのフィルターシステムが用いられますが、通常1段目、2段目と階層になったシステムが使われます。
    一般的な工作機械では、通常フィルターシステムとしてはカートリッジタイプのものや、ドラッグリンク機構を備えたものまたは、コンベア式ペーパーフィルターシステムなどが使われています。
    単純に言えば、送液圧力を高める程、フィルターの目は細かいものが必要となるということです。言及した各種フィルターシステム詳細は本編最後の説明箇所をご参考下さい。
    しかしながら、実際の研磨工程ではワークピースとデイスクのパーフォーマンスに影響を与えるさらなるパラメーターにも考慮する必要があります。 それは以下のようなものです。
    液に関するパラメーター
    • 液のタイプ
    • 液の粘度
    • 液の湿潤性
    • 液の温度
    • 液の粒子負荷状態(ワークピース、デイスクの研削粒子、接合剤)
    レスポンスに影響を与える因子として
    • バクテリアによる負荷の増大
    • 漏れだした油/グリス
    • 空気の混入度合い
    • 液中にある粒子径の分布

    この評価試験で使用された工作機械の仕様、ワーク・フィルタ-・各種パラメ-タ-等の情報は以下の通りです。
    機械データ
    工作機械:Jones & Shipman モデル10 円筒研磨機、Allen Bradley製 CNC
    研磨デイスク:73A CUBITRON, 50mm幅
    デイスク回転数:33m/S
    ワーク速度 :20m/分
    Vf :0.007mm/S
    ドレッシング パラメーター:3回毎に10ミクロン
    テスト用ワークの材質
    材質 : CI, 普及タイプ(写真中央)
    定格サイズ: O.D 105mm, 47.3 mm幅
    30個の材料に定格サイズになるようあらかじめ、ラッピングと研磨を施す。
    円筒研磨機 円筒研磨機 円筒研磨機
    フィルターシステム:標準タイプ
    圧力:1bar (停止時)0.5bar(最大流量時)
    流量:56L/分
    タンク容量:200L
    クーラント:Hysol X, Oil エマルジョン、 比率 10:1
    フィルター:紙製、25ミクロン(高精度作業時には 10ミクロンを使用)
    フィルターシステム フィルターシステム マグナム

    テストパラメーター
    モニターされた項目:圧力差,流量,送液圧力,消費電力,液温,環境温度,ワークサイズ
    コンピューター計量:デイスク厚さ,ワークから削り出された材料の量 mm3
    「マグナム」はポンプとカートリッジ フィルターの間に設置
    圧力差変換器を「マグナム」の向こう側に設置
    ベンチマーク テスト
    ベンチマーク テストの意味合いは、フィルターが完全に交換時期に来た時までに集積された削り屑の総量をあらかじめ見積もっておく事にあります。
    ベンチマーク テスト手順
    ステージ.1
    クーラントの交換と機械のクリーニング
    ステージ.2
    機械加工:前もってワークの寸法を計測
    :グラインド周期を常に一定に保つこの事で、削り出し量の正確な計量が可能になる。
    テストパラメーターをモニターし記録
    :その都度、デイスクの厚さを計測
    :ワークの変更毎にドレッシングを実施
    「マグナム」システムの評価テスト
    このテストの目的は、「マグナム」に集積できる削り屑の総量を知るために行います。「マグナム」はタンクの下流で、カートリッジフィルターの上流に設置します。
    「マグナム」フィルターによって可能となるであろう、システムの延命度はベンチマーク テストおよび「マグナム」システムの評価テストによって集積された汚れの総量との差の計測によります。

    結果

    汚れの集積度によって変化する流量(図1)
    縦軸:流量(単位:L/分),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    カートリッジ フィルター 単独:当初流量 30L/分
    稼働直後に30~27L/分(汚れ集積度200,000 mm3 に相当)に激減し、テスト終了時には14L/分(汚れ集積度615,000 mm3に相当)に落ちていた。
    「マグナム」フィルター : 当初流量 30L/分
    汚れの集積度が1,445,000 mm3 に達するまでは流量には、ほとんど変化が見られなかった。その後、カートリッジ フィルターが満杯になりテスト終了した時点では、さらに、1,215,000 mm3 の汚れを集積していた。
    汚れの集積度によって変化する流量
    送液圧力の変化の傾向は、流量のカーブに似たようなものである。しかしながらその度合いは流量変化量より大きく、すなわち最終的に約80%の圧力低下が見られた。因みに、流量変化では約50%であった。
    汚れの集積度によって変化する送液圧力(図2)
    縦軸:圧力(単位:bar),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    汚れの集積度によって変化する送液圧力
    電力消費量はテストの進行に従って増える事が確認された。 この状態は、デイスクをドレッシングしたりした後でも、常に一定であった、流量が減少してくるとランダムに変化する傾向が見られた。
    汚れの集積によって変化する電力消費量(図3)
    縦軸:電力消費量(単位:kw),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    汚れの集積によって変化する電力消費量
    クーラントの液温は、テストが進行するに従って高くなることが確認された。この傾向は流量が減っても、一定であった。
    汚れの集積によって変化する液温(図4)
    縦軸:液温(単位:℃),横軸:汚れ集積度(単位:mm3)
    汚れの集積によって変化する液温
    カートリッジ フィルターにおける圧力変化の度合いは、どのテストにおいても、「汚れの集積度によって変化する流量」、「汚れの集積度によって変化する送液圧力」で検証されたように一定に進行し、 フィルターが交換時期に来た時点での圧力差は約3bar(98mV, 43.5psi)であった。(機械停止時には5bar)
    このときの「マグナム」における圧力変動は、0.15bar(4.5mV, 2psi) 以下であり、これが計測されたのは「マグナム」が許容できる汚れ集積度の約80%に達していた時点であった。 この時点で 「マグナム」はクリーニングされ取り替えられた。
    時間毎の圧力変化(図5)
    縦軸:圧力計出力電圧(単位:mv),横軸:経過時間(単位:秒sec),
    目盛:2.25mV=1psi(出力電圧から圧力値に換算)
    時間毎の圧力変化

    検証

    検証結果による「マグナム」の主な効用
    図1、図2の結果から明らかになったことは、流量、送液圧力共にれが汚れを集積できる「しきい値(限界レベル)」にくるまでの間、安定してコンスタントな数値を維持できるということです。
    この限界を超えた時点から流量、圧力共に低下してゆき、ついには、最終のフィルター交換時期に至るのです。
    「マグナム」フィルター システムには、その主な効用として以下の2点が挙げられます。
    1) フィルターの「しきい値(限界レベル)」上げる
    2) フィルターの劣化度を減少させる
    使用されたフィルターのメーカー(Danrenth)が当初基準としていたフィルターの寿命は「マグナム」フィルターとの併用によって、4.4倍に延長されました。
    しかしながら、一般的な研磨工程においては、流量がある一定の数値になったところでフィルターを交換しているのが実際のところで、その値は平均して最大値の10~20%のところというのが一般的です。
    流量の限界値
    流量の限界値を決定するのは、機械のオペレーターによってですが、その方法は目視、ないし音を聞く方法によってか、またはワークの温度上昇の程度によって決められています。
    このテストの結果をそうした一般的な基準に当てはめるなら、「マグナム」がフィルター寿命の延長に寄与できる程度は:
    1:7.2(流量低下の限界値を10%、27L/分、 2.08bar として)256,731:1,872,584 mm3
    1:6.4(流量低下の限界値を20%、24L/分、 1.7bar として)332,638:2,115,351 mm3
    限界流量値の設定は、研磨工程の性能に関係してきます。
    すなわちワークの温度上昇、研磨デイスクの磨耗度、ワークの仕上げ面粗度、寸法精度などです。
    仕上げ精度をより上げようすれば、より厳しい基準設定をせねばなりませんし、その場合フィルター寿命も理論的には数倍延びるものと考えられます。
    消費電力の増加
    消費電力の増加(ランダム変化も含めて、図3を参照)の原因はもっぱら、デイスクが自然的、あるいはドレッシングによってもたらされる状態に依っていますが、研磨ポイントに供給される液量が減少することもそのひとつの原因となります。
    供給液量の減少は、冷却と潤滑性能の低下に直結します。 またこのことが研磨性能の劣化 – デイスクの磨耗促進、仕上げ寸法精度、温度上昇による製品への悪影響などを引き起こすこととなります。
    流量低下
    それぞれのテストが進行するに従って流量低下が起き、それとともに明らかなワークの温度上昇が見られ、テストの最終段階では37から41.5℃にもなり、液温そのものよりはるかに高い温度になることが検証されました。
    このテストで記録された液温の上昇(図4)はまた液そのものの劣化をも促進させると考えられます。
    「マグナム」フィルター システムでは汚れが相当に進んだ段階でも、圧力低下は約0.15bar と非常に小さく、この時点で集積した汚れは350,000 mm3 もあり、この時カートリッジ フィルター単独の圧力低下は2.25bar(32psi )になっていました。
    圧力低下の度合いを要約
    圧力低下の項目「マグナム」テストに使用された標準的な配管系
    クリーンな状態0.5psi0.5psi
    最高度に汚れの集積した時2.0psi43.5psi
    クリーンな状態の時と満杯時との差1.5psi43.0psi

    グラインダーの削り屑 – 顕微鏡による観察
    削り屑の形や粒子分布などの傾向
    カートリッジ フィルターおよび「マグナム」から回収された削り屑をマイクロスコープによる観察を行いました。(モデル オリンパス BH-UMA X100)サンプルは観察に前もって乾燥処理が行われました。
    削り屑の形や粒子分布などの傾向は、「マグナム」 とカートリッジ フィルターからのもの共に、前もってマイクログラフによって得られていた観察結果と同じようなものでした。
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察(図6)
    図6は「マグナム」から取られた屑の顕微鏡写真(10ミクロン スケールを添付)であるが、もれを見ると粒子分布は、約1ミクロンレベルから数千ミクロンレベルまで広範に分布していることがわかります。
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察,塊(図7)
    屑の多くの部分は塊になったり、もつれあったりしており、その典型的な例が以下の図7や図8の「マグナム」から取られたサンプルに見られます。
    回収された削り屑のもつれあった例1
    回収された削り屑のマイクロスコープによる観察,塊(図8)
    回収された削り屑のもつれあった例2
    タンクの液表面の状態(図9)
    図9に見られるような、タンクの液表面に細かい泡状の凝集塊になった汚れの集積は前段階の高速テスト モードに見られました。
    タンクの液表面に細かい泡状の凝集塊

    カートリッジ フィルターに研磨屑が満杯の状態。
    フィルターシステム フィルターシステム
    左から「マグナム」のコアに研磨屑が捕捉された状態。写真中央と写真右は、それぞれ「マグナム」コアが空の状態と満杯まで研磨屑が捕捉された状態。
    マグナムコア 捕捉された鉄粉 捕捉された鉄粉



    今回の検証試験で使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

    追加情報・放電加工機
    FCS社に提供されたラフバラ大学(英国)による報告(2002年6月)
    このテストは、放電加工機の濾過システム内に取り付けられていた「マグナム」・ユニットを学内実験室に運び込み行われました。写真左は荷受け時の「マグナム」で右はトップカバーを外した状態です。
    作業手順 と 結果
    放電加工機の濾過システムから取り外されたマグナム・ユニットは、バーミンガムにある広場から荷受けされました。到着したときには、全ユニットがそっくり箱詰めにされてパレットに載っていました。まずパッケージを取り外し、マグナム・ユニットを直立に設置(写真左)し、水抜きをしたあと、トップカバーを取り外して、(写真右) 部分的に解体されました。
    荷受け時の「マグナム」 トップカバーを外したところ
    マグナム・ユニットの中核部分の磁気コアを取り外して撮影(図3)。まず目視確認すると、液体の流路(フローチャンネル)をふさがない様相で、満載にまた均一に粒子がマグナムに付着・集積していることが観察されました。
    「マグナム」に集積する粒子 容器から取り出した直後の様子
    トップカバーの内側、また磁気コアのハウジング容器の内側には、粒子が堆積した痕跡はみられませんでした。
    トップカバーの内側 ハウジング容器の内側
    コンタミ粒子のサンプルを手作業ではがし、成分や粒子サイズを電子顕微鏡により分析しました。
    捕捉された粒子の量
    FCS社より指定された通り、高圧ウォータージェットで粒子の集積物をマグナム・コアから洗浄・除去しました。この作業によりどうしても集積物が多少損失してしまうので、取り出して計測した集積物の総量は、放電加工機の濾過システム内で実際にマグナムが収集した量より若干少ないと思われます。
    洗浄によって取り出した粒子を、水分を取り除くためにフィルタにかけ、オーブンで乾燥させると、その重さは790gでした。コアに集積した水分を含んだままの粒子の総量は1,240gであったと考えられます。
    洗浄前の「マグナム」 洗浄後の「マグナム」
    洗浄前の「マグナム」洗浄後の「マグナム」

    電子顕微鏡による分析
    以下の写真は、マグナムのコアに捕捉された粒子のサンプルを顕微鏡写真で撮影したものです。大きめの球状粒子だけでなく、かなりの量の微細な粒子も認められます。
    この後に続くサイズの分析とも関連しますが、サスペンションに含まれる多種の粒子は、凝集して幅広い粒度分布を構成することが観察されました。
    集積した固形物の顕微鏡写真 その拡大写真
    集積した固形物の顕微鏡写真その拡大写真

    X線解析結果
    X線による分析では、粒子の大部分を構成する鉄の他に、クロミウム、バナジウム、銅、亜鉛も確認されました。これらの結果は、放電加工機で低合金鋼のものが加工されたことを示しています。
    集積物のサンプルのX線解析
    集積物のサンプルのX線解析結果グラフ
    粒子サイズの分析
    粒子サイズと粒度分布を測定するため、粒度分布はマルバーン社製・の粒度分布測定装置が使用され、2種類のテストが実施されました。粒度分布図とテスト結果の概略は以下の写真に示されています。
    1番目のテストでは、マグナムのコアからはがし取ったサンプルを蒸留水に少量入れ、シェイクし再分散させて実験。測定値はそれぞれ、10%では2.4μ、50%では8.9μ、90%では42.1μでした。記録された粒子サイズは最小で0.07μ、最大で260μでした。
    標準分散したときの粒度分布
    標準分散したときの粒度分布
    基本的な粒子サイズを測定するための2番目のテストでは、サンプルを標準的な分散剤に追加分散させ、超音波を2分間当てて実験しました。
    この条件下での測定値はそれぞれ10%では1.6μ、50%では5.3μ、90%では22μでした。また、粒子の最小サイズは0.4μ、最大は60μでした。
    追加分散し、超音波を2分間当てたときの粒度分布
    追加分散し、超音波を2分間当てたときの粒度分布

    粒子サイズ解析結果まとめ
    粒度分布(%) 平均粒子径(μ)
    1回目2回目
    10 2.41.6
    50 8.95.3
    90 42.122.0
    最小粒子径(μ)0.070.4
    最大粒子径(μ)26060

    今回使用されたマグナムは大口径・大容量モデルシリ-ズです。
    詳細は各種モデル「プロセスユニット」からご覧いただけます。
    マグナムプロセスユニット

    追加情報・フィルター
    加工液(切削液等)を使用する工作機械では加工液からスラッジ除去のためフィルターは重要な役目を果たします。
    カートリッジ フィルター
    カートリッジ フィルターは、通常そのメッシュが5~100ミクロンのものが一般的ですが、そのどれを選択するかは、製品の品質要求とコストとの関係において決定されます。
    例えば研磨屑の粒子径が小さいような場合にメッシュの大きなフィルターは適しません。
    また仕上げ精度の要求が高い場合には、液のなかを循環する小さな粒子がワークの表面に斑紋状(flecking)のダメージを与える可能性があるため、やはり大きなメッシュは不適となります。
    カートリッジ フィルターを使う場合は常にその状態をチェックし管理する必要があります。
    液の流量はカートリッジの汚れに比例しますので、汚れが大きくなったカートリッジでは、流量が減少し、このことでワークの温度上昇の危険が増すと共に寸法的な工作精度の維持が困難になる可能性が出てきます。
    フィルターは製造コストに直接関わるもので、その取り替え頻度が製造コストの大きな要因となっています。フィルターの交換頻度は最低限要求される流量と、そのフィルターが抱えることの出きる汚れの最大値によって決まります。
    従ってフィルターの効果は、とりもなおさず初期のスペック決定に左右されるものとなります。しかしながら、実際の工程においては、フィルターの決定はそれぞれのアプリケーションの作業効率を考慮した最低限を満たす条件でなされるのが普通です。
    ドラッグ-リンク システム
    ドラッグ-リンク システムはタンクの底にたまった汚れを掻き出すのが第一義のフィルターで、タンクの底をトラバースするスクレーパーがあり、それがタンク内に集積した汚れを外に掻き出す仕組みです。
    このシステムは微細な粒子(5~50ミクロン)を取り除くには有効なシステムではなく、液中を漂うサスペンション状の粒子を除去するにも不適で、このためそれら微細粒子は循環経路を繰り返し通ることとなります。
    コンベアフィルター システム
    コンベアフィルター システムにはロール状の紙フィルターが取り付けられ、フィルターの下に設けられたスイッチによって作動します。
    フィルターに集積された汚れが一定以上の重さになるとスイッチが働き、ロールから新しいフィルターが供給されます。
    このシステムに共通した問題点は冷却液の重量によってスイッチが早く働きすぎ、このためフィルターの消費量が多くなる傾向にあることです。
    逆に言えば、スイッチのタイミングをより遅く設定すれば、フィルターからオーバーフローしてしまい、汚れが再びタンク内に還流してしまう危険性がでてきます。
    追加情報・フィルター2
    黒色粉末/マグネタイト 酸化第一鉄/除去
    Enertek International UKロゴ
    以下は英国の技術研究国際コンサルタント企業であるEnertek International Ltd.社による検証報告です。
    マグナムのコア技術を独自にテストし、湿式システムからの黒色粉体(マグネタイト 酸化第一鉄)除去技術の能力を検証しました。
    その結果、「マグナム」の磁気コア技術は、マグネタイト 酸化第一鉄の微粒子を全て除去することができました。
    以下のテスト画像からわかるように、「マグナム」は微小粒子を磁気トラップゾーンに集積し、流れの開口部は流出を妨げることなく、きれいな状態でした。
    鉄酸化物 鉄酸化物
    この磁気技術の驚くべき点は...
    マグナム製品によって効率的かつ効果的に除去されるまでは、この材料がお客様のシステムにどれだけのダメージと追加コストを与えるか、製品が顧客やエンドユーザーによって使用/テスト/評価されるまで理解されません。
    " この金属がシステム内を循環しているなんて知らなかった...「マグナム」の磁気コアで見るまでは...」というユーザーの声を常に耳にします。
    1. 従来のフィルタ-システムでは循環したままになっていた。
    2. 以前はシステムから取り除かれているのを見ることができなかった。
      1. これが従来のフィルタ-システムの限界です。
    追加情報・オイル管理
    機械保全-目からウロコのオイル管理

    オイルを洗浄し、クリ-ンに保って下さい


    デーヴ・ホワイトフィールド氏 著
    主任アプリケーション・エンジニア
    ベントリー ネバダ 株式会社
    デーヴ・ホワイトフィールド氏
    コンタミが混在するオイルは機械を駄目にします。
    オイルの清浄度は全機械類の潤滑部品の寿命を大きく左右する重要な要素です。
    油圧システムでは、長期稼動にクリーンな作動油がどうしても不可欠です。ローラーベアリングを装備した装置は、ある種のコンタミにとりわけ過敏に反応するのですが、スリーブ式ベアリングも例外ではありませんし、 潤滑油清浄度の改善という比較的軽度の改善で、機械そのものの寿命を劇的に延ばすことが出来るという報告は少なくなく、これらの説明は理にかなっており、ごく当然のように感じられます。
    このことをより深く突き詰めると、以下のような質問が生じます。

    • オイル清浄度はどのように数値化されるのか
    • 「新しい」オイルはどれほどクリーンなのか
    • どれほどオイルが清浄である必要があるか
    • オイルのクリーニングをすることで、機器の寿命にどれほどの改善がみられるか
    • その他のコンタミについてはどうか
    • オイルのクリーニングには実際どのような処置を講じることができるか・・・

    これらの問いを一つ一つ考察してみることは大変重要です。
    それにより少なくとも以下の点で大幅な改善が見込めます。
    • 機械の性能向上
    • フィルターコスト
    • 機器の寿命

    オイル管理をどうか軽視しないでください。


    まさに、たかが潤滑油、されど「潤滑油」の清浄度です。
    詳細は以下より本編(PDF)をダウンロードしてご覧下さい。
    カタログDL
    「マグナム」 機械保全-目からウロコのオイル管理(7.08MB)
    追加情報・バクテリア抑制
    強い磁場勾配は危険なバクテリアを殺菌できるか?
    マグナムを導入した水溶液では、バクテリアの繁殖が抑制されます。そのメカニズムを理解する一理論としてご参考下さい。
    磁場勾配とは?
    まず基本的な知識として「磁力」とは何かを理解しましょう。世の中に存在するあらゆる物質の基本的な構成要素として原子があります。
    さらに細かく分類すると素粒子:陽子・中性子・電子・中間子・・・となりますが、ひとまずよく目にする一般的な原子核の周囲を電子が飛び回っているモデルで考えます。
    原子核の周囲をいわゆる公転(実際には外部の影響でかなり複雑な動き方をします)している電子自身も自転しているので、この電子の自転によって磁力が発生します。
    そしてこの磁力がおよぶ空間を磁場(磁界)といいます。従って「磁場勾配」とは磁場(磁界)の強さの変化の割合を意味します。
    なぜバクテリアは磁石を嫌うのか?モニャ・シグラー・フィリップス博士の理論
    バクテリアはリン脂質膜に囲まれた単細胞生物です。細胞膜の目的は2つあります。
    第一に、生存に必要な細胞小器官やその他の細胞機構(タンパク質)を物理的に封じ込めること。
    第二に、細胞が存在する細胞内と細胞外の塩類溶液の間の分離を維持することです。
    これらの塩溶液の構成を示す簡単な図を以下に示します。
    カリウム(K+)イオンの濃度は細胞外よりも細胞内の方が高く、ナトリウム(Na+)イオンと塩化物(C1-)イオンはその逆となっています。細胞内は細胞外よりも負電荷が多いのです。
    塩溶液の構成
    pHイオンチャンネルと細胞pHの調節
    異なるチャネル・タンパク質は、異なるイオンを生体膜を横切って輸送します。そのようなイオンの一つがプロトン、すなわち正電荷を帯びた水素原子(H+)です。
    細菌細胞膜のイオンチャネルを通るプロトンの流れは、細胞内溶液のpHを制御するために使われます。細胞pHの調節は、生物細胞の生存にとって極めて重要です。
    pHが高すぎても低すぎても、細胞内タンパク質の構造的完全性が損なわれるからです。つまりpHをコントロールできないと細胞は死んでしまいます。
    あらゆる溶液(生物学的なものを含む)のpHは、溶液中のプロトン、すなわち正に帯電した水素原子の濃度と直接関係しています。
    正電荷を帯びた水素原子(H+)の濃度が高いほどpHは低く(酸性側)なり、濃度が低くなればPHは高く(アルカリ側)なります。pH7は中性であり、ほとんどの細胞はこの値から大きく離れた細胞内pHになると生存が脅かされます。
    そのため、バクテリア(および他の生物)はpHをコントロールする方法を開発してきました。
    これには2つの方法があります。第一に、緩衝剤と呼ばれる細胞内分子があり、濃度が高くなりすぎるとプロトンと結合し、濃度が低くなりすぎるとプロトンを放出します。
    しかし、緩衝剤分子は微調整されており、簡単に飽和してしまいます。こうなると(プロトンの濃度が非常に高くなると)、プロトンは単にイオンチャンネルを介して細胞膜を横切って移動してしまいます。
    先に述べたように、タンパク質チャネルを通るイオンの流れの方向は、細胞膜全体に存在する電位と化学電位の両方に影響されることになります。
    バクテリアの細胞壁(リン脂質二重層)
    pHイオンチャンネルと細胞pHの調節
    イオンチャネルタンパク質貫通細胞壁

    イオンチャネルの挙動に及ぼす磁石の影響
    例えば、バクテリアが大きな電場の存在する環境に置かれた場合、細胞膜の電位は影響を受けます。
    強い磁場が存在する環境では細胞膜の電位は大きな影響を受けます。大きな磁石の分極領域は、バクテリアの環境に非常に非生理的な電位を作り出します。
    この電位は、非常に小さな細胞の既存の電位を圧倒し、細胞膜を横切るイオンの動きを制御できなくなります。
    膜を隔てて電荷が分離することで、イオンの駆動力が2つに分かれます。第一に、細胞の内側は外側よりも負に帯電しているため、電気的な駆動力が働きます。
    この場合、膜に穴が開けば、プラスに帯電したイオン(陽イオン)は細胞内に引き寄せられ、マイナスに帯電したイオン(陰イオン)は細胞内部からはじき出されます。
    第二に、電荷の分離は化学的な駆動力を生み出す。この場合、イオンはその濃度勾配に沿って穴を通って流れようとします。
    カリウムイオンはその逆で、細胞内でより濃縮されます。もちろん、細菌膜を横切るイオンの移動は、隙間を通って起こるわけではありません。
    むしろ、細胞膜に埋め込まれたタンパク質の助けを借りて行われます。これらのタンパク質は膜全体にまたがっているため、細胞の一方では細胞外溶液に、他方では細胞内溶液に面しています。
    タンパク質が「開いている」場合、イオンが通過できる小さな円筒形の穴が膜に形成されます。 通常、陽イオンと陰イオンは異なるタンパク質チャネルを通って流れます。 また、一部のタンパク質は、特定の電荷の異なるイオンの中から選択することができます。
    タンパク質は "閉じた "状態と "開いた "状態の両方で存在し、この2つの状態間のイオンの移動は細菌細胞によって制御されていることになります。
    また、特定の電荷を持つイオンを選択できるタンパク質もあります。例えば、ナトリウムイオンは通すが、カリウムイオンは通さないチャネルもあります。以下の図は、タンパク質チャネルを通るイオンの流れを示しています。
    タンパク質チャネルを通るイオンの流れ
    細胞膜を横切るイオンの流れは、多くの重要な細胞プロセスと連動しているため、細菌細胞は、タンパク質チャネルを通るイオン電流を調節する能力を失うと・・・、いわゆる「重症患者」となります。
    最も致命的なシナリオのひとつは、プロトンの流れが妨げられる場合です。この場合、プロトンの電気化学的勾配の破壊は、プロトンを細胞から排出する能力の破壊に等しいことになります。
    水素イオン濃度が上昇すると、細胞はイオンを環境に放出できなくなり、pHは許容できないレベルまで低下すれば細胞は死が確実になるのです。
    "Why Bacteria Hate Magnets" by Monya Sigler Phillips,PhD
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    展示会案内
    2023展示会下期出展情報

    高精度・難加工技術展 2023  

    高精度・難加工技術展 2023ロゴ
                   
    会 期2023年11月22日~12月8日 ※8日のみ17:00まで
    主 催日刊工業新聞社ロゴ
    テ ー マ多様化するモノづくりの課題・ニーズに対し、最適なソリューションを提供する“技術の専門展
    会 場オンライン出展
    入 場入場料無料(登録制)
    出 展MAGNOM(マグナム)マグネットフィルター
    IOW遠心式オイルセパレーター
    内 容自動車、航空・宇宙、電機・電子、医療機器、食品加工など、製造技術が求められる分野は多様化しています。こうした背景の中でも普遍的に求められるのは、他にはない高付加価値や高機能といったオンリーワンの“技術”です。『高精度・難加工技術展』は極限の追求をテーマに、より高度な製造技術を紹介するとともに、今後のモノづくりを支える革新分野の一つである3Dプリンター関連技術を発信する[3D造形技術/AMゾーン]と、多品種少量生産や短納期を可能にし、製品開発において重要な役割をもつ試作に特化した[試作市場(試作加工受託ゾーン)]を設置します。
    弊社はマグナム磁気フィルタ-をオンライン出展致しました。たくさんのアクセスどうもありがとうございました。
    高精度・難加工技術展2023バナ-
    高精度・難加工技術展2023オンライン展示会