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RDM MICR検証器
MICR: Magnetic ink character recognition (磁気インク文字認識)

QCV シリーズ
特徴

RDM社のMICR( E13B )専用検証器であるQCVシリーズは小切手や手形用紙の印刷工程において、MICR印字の磁気レベルが規格に適合しているかをその場で簡単に検証できるモデルです。
印刷されたシートから一枚ずつ小切手や手形のサイズにカットすることなく、大判のままで印字列をチェックすることができます。
従来の手作業の手間を省くだけでなく熟練を必要としないので誰でも簡単に検証作業ができます。

  • 印刷現場でのスタンドアロンのユニットとして
  • 簡単操作で誰でも検証可能
  • 高い信頼性
  • 幅広いシ-トサイズに適応
  • 堅牢
  • 付属QCXソフトと組み合わせば詳細なデータ検証が可能


QCV表示画面例
特徴 特徴 特徴

付属QCXソフトと組み合わせば詳細なデータ検証が可能

QCXソフトウェア
読み取った磁気信号レベルを、結果を波形・数値・グラフで解析表示し 正否判定
MICRの不具合、画像の不具合、および警告を報告します。
カスタム アラートとスクリーン ポップアップを作成する機能を提供します。これにより、問題が管理者に報告/電子メールで送信され、印刷現場オペレーターに必要な処置が通知されます。
利点
アップグレード可能なソフトウェアは、信頼でき直感的なユーザーインターフェイスを提供します。
  • 磁気と光学の同時MICRテスト
  • イメージ準備テスト
  • MICR と画像のカスタム レイアウト
  • 統計分析用のテスト ログ ファイル
  • テストアラートと画面ポップアップ警告
PCオプション

注)磁気レベル読取ヘッドは非接触ではありません
検証される印刷物はインクが完全に乾燥した状態での読込が必要です。

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ラインナップ

QCVシリーズには3種類のモデルが用意されています。
読取速度は15.24cm/秒(6インチ/秒、1インチ=2.54cmで換算)です。

QCV ベーシック

ベーシックモデルの読み取りヘッドは固定式です。シートのサイズは問いませんが、読み取りはドキュメント下部のクリアバンド内の文字列を読み取り、また横一列に並んだ3フィールドを一回の走査で読み込むことが出来ます。
本体寸法:33 x 12.7 x 33cm
重量:8.1kg
電源仕様:115/220/240VAC-60/50HZ
QCV ベーシック

QCV11

読み取りヘッド(赤〇)が上下方向に移動し(手動式)読み取り位置の高さを調整できる
シートの縦サイズが11インチ(279.4mm)まで任意の高さで読み取り可能
本体寸法:61 x 12.7 x 38.1cm
重量:15.9kg
電源仕様:115/220/240VAC-60/50HZ
QCV11,QCV14

QCV14

読み取りヘッド(赤〇)が上下方向に移動し(手動式)読み取り位置の高さを調整できる
シートの縦サイズが14インチ(355.6mm)まで任意の高さで読み取り可能
本体寸法:61 x 12.7 x 45.7cm
重量:18.1kg
電源仕様:115/220/240VAC-60/50HZ
QCV14

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QCVデモ動画(Movie)

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QCX シリーズ
特徴

RDM社の新型MICR(E13BとCMC7)検証器QCXは磁気レベルによるチェックと同時にオプションのOCR(光学読み取り)機能を付加することで、それによる詳細な検証結果をオペレーターに同時に教えてくれる画期的な製品です。
QCXシリ-ズ

  • 簡単操作で誰でも高精度な検証可能
  • 磁気レベル読取精度:0.013mm実現
  • OCR読取精度:0.025mm
  • 結果データをメール送信可能
  • 高い信頼性
  • 統計的分析テストログファイル機能
  • USBによるPCとの高速通信

QCXシリ-ズ結果レポ-ト QCXシリ-ズ結果レポ-ト
注)磁気レベル読取ヘッドは非接触ではありません
検証される印刷物はインクが完全に乾燥した状態での読込が必要です。

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仕様

従来の磁気レベルだけによる検証では何らかのエラーが検知された場合その裏にある理由を知るためには熟練した係員による目視での検証が不可欠でした。
しかも検証すべき製品数が増えるにつれて相当な労力が必要となります。
QCXでは磁気レベルと同時にOCR(オプション)による詳細なレポートが同時にされるので初心者でも間違いのない検証を行う事ができます。

結果レポ-ト
仕様
  • USBによる高速通信
  • 直感的に理解可能なように組まれたソフトウエア
  • 4種類のモデル選択肢
  •  1.磁気読取機能のみ
  •  2.磁気読取✛OCR併用
  •  3.磁気読取✛OCR/およびCheck21イメージチェック
  •  4.イメージチェックのみ ※
  • フォントは E13Bのみ、CMC7のみ、E13BとCMC7の両方から選択
  • MICR読み取り精度:0.013mm、読取速度:8 IPS高速パス
  • OCR読み取り精度 :0.025mm、読取速度:1.5 IPS低速パス
  • ソフトによるフォマーットゲージでの文字サイズ、スペースなどの比較テンプレート
  • MICRレイアウトのカスタム化
  • レポートへのグラフなどの注釈付加機能
  • 統計的な分析を可能にするテストログのファイル機能
  • テスト&レポートのカスタマイズ

※注)
イメージチェックとはUSAなどで採用されている、小切手の電子化処理にともなう新法令に基づくイメージ読み取り機能のことで、日本市場では現状不要な機能です。
結果レポ-ト結果レポ-ト

最低限必要なPCスペック
最低限必要なPCスペック
CPU:Pentium i3
RAM:2GB以上
HDD:250MB以上
OS:Windows7/10
プリンタ-:Windows対応品

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追加情報
RDM社

RDM社ロゴ
RDM Corporation
RDM社(RDM Corporation)はカナダのオンタリオ州ウォータールーに本社を置き、トロント証券取引所でRCというシンボルで取引されています。
同M社は、電子決済処理に特化したソフトウェアおよびハードウェア製品を提供するリーディングカンパニーです。
RDM社は、銀行、小売業者、決済処理業者、政府機関向けの電子小切手変換システム、ウェブベースの画像およびトランザクション管理サービス、また、さまざまなグローバル顧客向けの印刷品質管理システムおよび画像品質システムのパイオニアです。
カナダのRDM社オンタリオ州

MICR

MICRとは?
MICRとはMagnetic ink character recognitionの略で「磁気インク文字認識」の意味です。
文字認識技術の一種で、小切手または財務書類の下部にある小さなデジタル文字を指します。以下のイラストご参照下さい。
MICR
MICR技術の主な目的と利点は、金融関連コード等の使用が容易になるだけでなく、入力・取扱いミスといったヒューマンエラーを回避することができます。
しかし何と言っても最大の利点は不正の検出と防止ができることにあります。

磁気インキ文字読取装置
さらにまたMICRが、"Magnetic ink character reader"の略である場合は、「磁気インキ文字読取装置」を意味します。
これは、磁性材料を混入したインクまたはトナーを使って特殊な字体で印刷された文字を読み取る機械で、上記の処理等に用いられています。
文字の読みやすさを可能にする特別なインク認識ラインを備えた技術を使用して印刷されます。そして印刷された情報は、専用の「読取装置」で読取られたあと、特定のコンピューター(ソフトウエア)でのみ解読することができます。

磁気インク文字認識(MICR)文字列
MICRで用いられる主なフォントには、「E-13B」と「CMC-7」があります。
アメリカ、カナダ、イギリスでは、「E-13B」フォントが用いられ、フランスなどでは「CMC-7」フォントが使用されています。そして、日本ではMICR文字の字体は日本産業規格(JIS)で制定されています。
MICR番号はクリアバンド(手形や小切手の下の部分)に,磁気を含む特殊な磁気インクまたはトナーを使用して一連のデジタル数字(0~9)を印刷します。また磁場に敏感ですので使用環境には注意が必要です。

文字認識の原理

磁気インクで印刷された文字の読取
小切手や手形等の文書に印刷される磁気インクは、製造メ-カ-により材質・混合比率などは様々ですが通常はインク及び搬送媒体と磁性体原材料の混合物が一般的でしょう。
磁気インクで印刷された文字の不良の是非を判断する場合、光学的に文字を測定するだけでなく、読取機などの磁気ヘッドで読み取った「波形の変化」を調べることによっても可能です。
印刷された文字をインク テスターまたは読取機の「読み取りヘッド」で読取って生成される波形をオシロスコープ(Oscilloscope)※で表示すると、文字に対して反転した波形が観察できます。
文書は、読取機で右から左の方向(赤色←方向)に読み取られます。 文字の右端が最初に読み取りヘッドの間隙を通過し、次に文字の左端が通過します。 文字の右端によって生成された波は、波形の左側に表示されます。 左端は波形の右側に表示されます。
文字の読取方向 読取後の反転した波形
文字の読取方向:右→左読取後の反転した波形

信号レベル
信号レベルは、磁化された印刷文字が磁気読み取りヘッドによってスキャンされるときに生成される波形の振幅(上下のピークの高さ)です。波形の形状と振幅(青の矢印)は、垂直エッジの長さと勾配、垂直列と空幅、およびインク内の酸化鉄の量と均一性によって決まります。
MICR
異なる文字は、異なる信号レベルまたは波形ピークの高さを生成します。信号レベルが異なるのは、各文字の構成が異なるためです。
たとえば、「0」と「1」の文字が同じインク量で印刷されている場合、その量によって「0」の信号レベルが156になる一方、「1」は信号レベルが102にしかなりません。
信号レベル
公称信号レベル値
異なる文字の信号レベルを比較できるようにするために、「公称信号レベル値」が確立されました。
これらの信号レベルでは、各文字は公称値(ノミナル または 名目)の 100% であり、理論的には (理想的な印刷条件下で) 公称値の 100% で印刷された他の文字と同じインク膜厚になります。仕様では、信号レベルが公称値の 50% から 200% まで変動することが許可されています。
各文字の公称信号レベルと読み取られるピーク値は、以下の表に示されています。
各文字の公称信号レベル

※オシロスコープ(oscilloscope)とは、
目に見えない電気信号(電圧変動)を画面に表示し、その信号が時間と共にどのように変化してゆくかを観測するための装置です。電磁波や音・光・熱などの振動は、それぞれ専用のセンサ-で読取れば微弱な電気信号に変換できます。その微弱な電気信号をオシロスコープに入力すると画面上で信号変化の度合を波形として目視観察できます。様々なモデルが市販されていますので詳細は各計器メ-カ-様サイトをご覧下さい。

波形の種類
オシロスコープ画面で波形を見ると時間の変化に対して振幅(波の上下のピーク)が変化している様子を観察できます。波形にはいろいな種類があります。
横軸tは経過時間、縦軸は振幅(電圧)を示します。画面から周波数(または振動数とも言われ、単位時間当たりに繰り返される回数で単位はHz)も計測できます。
MICR
上から、正弦波(サイン波)、ノイズ波形、方形波(矩形波)、三角波、のこぎり波です。
正弦波(サイン波)、ノイズ波形は、いわゆるアナログ信号(波が連続している)、方形波(矩形波)はパルス(デジタル:digital とびとびの値)信号です。

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